宗教と無宗教の世界
今回の豚フル(新型インフルエンザ)の世界的発症で面白い情報が出てくる。エジプトは国民のほとんどがイスラム教なわけだ。豚は不浄な動物として一切口にしない。ラードまで含めて。
そして今回のswine flu=豚インフルエンザ。まだ本当に豚から発症し感染したのか、実は現在時点では確証されていない。しかし今回の件を口実に、エジプト内で養豚されていた豚をなんと即殺処分するらしい。その数30万頭前後。養豚されていたのは、少数派のキリスト教、無宗教、観光客が食べていたのだが。一応廃棄処分にはしないで、後日用に冷凍保存すると云っているが、入りきれるのかね。これは廃棄処分の場合、養豚者に支払う補償金が莫大になるため、冷凍保存でペンディングという方策らしい。
これが、一神教の世界なのだね。オイラ日本人には分からない世界だ。
ところで、バンクーバーの白人ポン友のロイ坊に聞いたことがある。「アナタノ 宗教ハ、何デスカ?」と。すると無宗教だって。一応親はプロテスタントだとか云っていたが。彼の友人たちも無宗教が多いとか。だから日曜日には教会には行かない。社会人ラクビーの練習で忙しいそうだ。
40歳をとうに超え、嫁の来手がいない。学生時代アメフトの選手で、背丈は1.9m近く、体重は100キロ以上。オイラと並んで写真を撮ると、オイラが少年に写ってしまう。日本人の女の子がいいと云っていたが、なかなか難しいだろう。地元で探せって云ってやった。しかし地元にはいい女がいないと子供のようにつぶやいていた。わしゃ知らん。
話が脱線した。軌道修正。
北米でも中産階級以上は無宗教者は増えているようで。
(CNN) 米国の成人の半数以上に、1度でも信仰する宗教を変えた経験があることが、調査機関ピュー・フォーラムが27日に発表した調査結果で明らかになった。
「無宗教」の割合も増えていた。 調査は全米の成人2867人を対象に、生まれ育った家庭の宗教と、現在の信仰する宗教について電話で調査。同じ宗教でも教派を変えたり、同じ教派でも教会を変えた経験などを質問した。
その結果、子供のころと違う宗教を信仰しているとの回答は44%で、子供のころと同じだが過去に1度でも変えた事があるとの回答9%を含めると、過半数以上が宗旨替えしていたことが明らかになった。
変更の理由は「引っ越し」や「結婚相手の宗教に合わせた」といったことから、「通っていた教会の牧師が嫌い」、「別の教会の牧師の方がよかった」など多岐にわたっている。 一方、生まれ育ってから一度も宗旨替えしていない割合は47%と、過半数を割り込んだ。
また、「信仰している宗教がない」という無宗教層が急激に増加し、16%に達した。宗教を信仰しなくなった理由として、「宗教心に篤い人々は偽善的で物事を一面だけで判断する」といったことや、「宗教指導者がお金や権力にこだわっている」といった批判的なもののほか、「科学により宗教がある種の迷信だとわかった」ことなどを挙げている。
宗教的に曖昧な日本と違い、強烈な一神教の信仰が少しずつ揺らいできているような。ただ、まだまだ圧倒的に無宗教というのは少数だとも云える。数回前の記事に塩野七生の宗教の歴史観を乗せたが。
米国では、キリスト教から発生した新興宗教の力は凄いらしい。例のゴスペルソングを唄いながら、半狂乱になって。いわばザッツ・エンターテイメントの世界だ。
昔ローマにあるバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に行ったとき、その建物の壮大さに脳を打たれた。同時に宗教の恐ろしさをも感じた。ここまでやるかと。
累計何十億の人間が布教され、銭を吸い上げられ、それはまた数百年に渡って世界中の植民地から吸い上げてきた富がここに集められたと。まあ「それでいいのだ」「吸い上げられた人々が満足すれば」の世界が宗教というものかもしれない。
メッカ巡礼でよく大事故が起こり、多くの人々が死亡したなんて記事をよく見るが、あの人達は何も矛盾を感じないのだろうか。一部日本の芸能界も2ちゃんねる常連の一神教的新興宗教にかなり押さえられているらしい。選挙・政界・行政もそうだ。マスコミもかなり影響されているとか。オイラとは人種が違うのだろう。人の弱みに付け込む布教はやめてほしいね。
ほとんど無宗教だったオイラの父は幸せにこの世から消えて行った。そしてその面影・記憶は関係者の頭の中、ココロの中に宿っている。オイラも宗教とは関係なく自立本位でここまで生きてきた。悩んだ時はそれを打開するための方策を探して(宗教界ではなく)、最終的には、自分を矯正するしかないことも学習した。しっかり無宗教の素晴らしさを自覚すべきだ日本人は。誰にも何にもココロを支配されない素晴らしさを。日本人は教育程度も民度も高いのだから。
ロシアでは、プーチンは積極的にロシア正教の普及に努めているとか。それは昔のビジネスモデル、宗教を利用して国民をまとめる政策といえる。
その点中国は偉い!「宗教はアヘンだ!」の政策を変えていない。法輪功・チベット仏教の弾圧は凄いからね。蘇州に行ったとき見たのだが、ここには多くの寺があるが、少数ではあるが本格的な作法でお参りしている人がいた。しかしほとんどは浅草の観音様参りのようだった。まあ中国には超大宗教があるからね。毛沢東を教祖とする中国共産党という宗教が。ただ民度が低くて困ることが多いが。
一粒で二度美味しいオイラのブログ: 今日の画像
祈りさえすれば、叶うものなのか。
寄進をすれば、なお叶うものなのか。
なんだカンダ云おうが、人間なんて、宗教なんてこんなものだ。
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コメント
今世界では、イスラム教がどんどん増殖しています。http://www.youtube.com/watch?v=6-3X5hIFXYU&feature=player_embedded
英語なので、正確に理解できませんが、なんとなく分かります。
投稿: arara | 2009年5月 3日 (日) 09時43分
そうですね。
信者と書いて見てください。
儲かる・儲ける。だれが儲かるのですか。
その宗教団体ですよ。
投稿: キリストリス | 2009年5月11日 (月) 13時20分