内需刺激策は、より良き住宅と街並みの整備にも回しておくれ。
4歳児の孫が、今春休みなので、天気の良い日はジージが狙われる。昨日もソメイヨシノ満開のなかで自転車の特訓から始まって、公園での遊びモロモロ・海岸での石投げ等々夕方は一緒に風呂に入って正しい体の洗い方特訓。ジージの仕事は翌日に廻した。
今回の日本の不況の原因を今の政権の失態だと、劣化マスメディアは煽るが、これは昨年まで続いた米英詐欺金融の崩壊から来ていることは、もはや常識だ。日本のGDPに占める海外への輸出依存度は10~15%。この数字は国際的に見て、決して高い数字ではない。じゃあ、なぜ?
新世紀のビッグブラザーさんから勝手にお借りしたのだが。
(クリックで大)
外需依存度というのは、「輸出対GDP比率」ということになるそうで、2006年分が14.8%となっている。他国より随分低い。シンガポールの205.8%ってのは外需依存度全開ということか。もちろん2007年2008年の数字ではないが。
日本の企業は過去のバブル崩壊のトラウマが肌身に染みている。(この経験を最近として持っているのは、先進国では日本だけ)敏感に先の先を見通して、これまで溜まっている膿を一斉に絞った結果ではないだろうか。とりあえず今年はリストラは続くし、間接的影響で、かなりの企業倒産(黒字倒産含めて)は続くことになるだろう。
米国民を中心として、これまで借金で過大消費していたツケが回ってきて、最低限の消費しか出来なくなっている。確実に担保としていた不動産の価値は下がってきている。したがって、安物売りのウォールマート等以外の老舗デパートは相次いで支店の縮小、廃業が続いているとのこと。日本で云えば、伊勢丹・三越・高島屋等が軒並み縮小または閉店している感じだ。
米国民の消費がいかに凄いかは、住宅一つを比べてみれば分かること。これは極一般的な中流家庭向き住宅だが、
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これラスベガスの南西部で売りだされていた住宅で、33万ドル(約3,300万円:92坪の二階建て、6ベッドルームに3バス&トイレ、ガレージ3台分)の住宅がオープンしているのです。多分、実際には30万ドル台にまで価格を落としているかもしれないとか。(北米の一般は家具・調度品・電化製品もついて住宅が売られる)
こんな住宅が米国(カナダ含む)では普通。車3台も普通。92坪も普通。6ベッドルームに3バス&トイレも普通。部屋の中にある家具、電化製品、調度品。膨大な量を消費していた。それが今回のバブル崩壊でローンの返済(住宅だけでなく、車、クレジットを含む)が出来なくなり、ジングルメールで立ち退き。次の買い手を待っている。売れなきゃ来年は20万ドル台まで下がるかもしれないとか。
その累計のツケが、米国の税金、海外からの融資(米国債等)で補助されようとしているが、とってもそれでは足りないのが現状。EU圏の国々東欧などはあまりニュースに出てこないが、もっと散々たる有様だとか。だから立ち直るとすれば日本なぞ早いほうだと思う。日本は以前の金融崩壊トラウマが効いていて、金融界全般の危機ではないからね。ただ以前の世界バブルに釣られての好景気にはなるはずはない。
2日にG20があったが、この中で大きく報道されなかったのが、これまでスイスなどのマネーロンダリング生産国?(タックスへイブン=租税回避地)が標的になり、隠し金をしている企業や人物の公表が義務化されたことだ。ケイマン諸島・マカオなどにも相当隠れ金が流れていることは衆知の事実。OECDによると38カ国もあるそうだ。
米国もこの公表で、バブルでアブク銭を儲けたヤカラをブイブイ脱税で締め上げ追徴するそうだ。日本からもエントリーがあるかもしれない。金正日のへそくりも相当あるはずだ。スイスなぞこれが出来なくなったら、単なる観光と牧畜しかなくなるね。平和でいいことだ。
日本の内需を上げるには、まず住宅の容積を大きくできる政策をすることだ。30坪の家と60坪の家では、様々な消費量が圧倒的に違う。日本人は土足生活ではなく素足生活で、たたみのお蔭で起きて半畳寝て一畳が基本。部屋に品物が山積に溢れた生活でも苦無く生活が出来る。他の国民では気が狂うほどの狭さでも昔は平気だった。
まあこれについては難しい問題がある。家が広々快適すぎると、人は外に出なくなる。外の消費が落ちてくる。ただ上写真のような家に住みたい人も多くいるわけで、これらを一般人でも持ち家と出来るようにするにはどうしたらいいのか政策することは重要だ。
また、電柱電線が這いずり回っている街並を欧米と水準を合わせた美観溢れる街空間にしていくことも重要な課題だ。土建政策も新設道路オンリーから方向転換をして行くべきだ。これらなら取りあえず地元の土建業の活性化にも役立つだろう。中小企業の元請けも出来る。
とかく日本では、私有財産の優先が憲法論議で出てきて、自分の家も公共の一部だという観念が薄い。これが街・住宅エリアの美観化・快適化を阻んでいるのは確かだ。
*今日のお昼時、北朝鮮からのミサイルの誤探知には苦笑してしまった。NHKとフジテレビだが。それぞれ番組変更で頑張っていたが、間違いだったようだ。まあこれはめったにないナマ軍事訓練(練習)の一つとして貴重なものになるだろう。午後3時の現在まだ発射されていないようだ。ミサイルがプスーンだったら北朝鮮は大恥を欠くね。それとも大爆発で金正日・幹部もろとも吹っ飛んだりして。オイラの期待値は高まるのだが。
一粒で二度美味しいオイラのブログ:今日の画像動画
噂の偏向報道番組スーパーモーニングの4月1日版。
なんでもケチをつけたくてしかたがない、鳥越・森永・落合恵子・三反園ですな。
劣化したコメンテータたち。偏向報道を屁とも思わない番組スタッフや幹部。
テレビは放送法に基づいた認可事業。新聞とは違うのだw。
毎年杉花粉という公害を無くすことはいい決断だ。
森永よ、デブは山は無理だよ。
昔この番組で石坂啓(2CH通称ヤキソバ)ってのもいた。
替わりに落合恵子になったのか。
オイラ怖いもの見たさで、時々この番組の録画を見ていまーす。
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コメント
ずっと以前にコメントいれさせていただいたでんこです。北米の家、大きいですね。私の住む貧乏国NZだと3Bed、土地が700㎡、たて延べ120㎡位が一般的な家でしょうか。バスルームも2つあれば上等の方ですね。それで特に高い所以外では(最近少しNZドルが上がってきたので、1NZドル60円で計算して)2000万円~2500万円位ですかね。家具などはなしです。そうすると北米の家のほうが安いですね。NZは平均所得からみて家が高すぎるという話を聞きますが、なるほどと納得しました。
でも家の値段は一時に比べて20パーセント位は下がりましたが、もう下げ止まったという話もちらほら。2011年のラグビーワールドカップに向けて、今後景気が上向くのではと期待感は上がってきているようですが、さあどうでしょう。
投稿: でんこ | 2009年4月 5日 (日) 07時34分
特にラスベガスやロスアンジェルスは落ち込みが激しいようです。米国各州ではそうとう落差はバラバラみたいですね。中古住宅はよく家具・調度品付きというのは多いみたいです。もちろんサービスのよい新築住宅にも家具等付きがあるみたいです。
土地が212坪、延べ床面積が36坪で一般が2000万円~2500万円ですか。でも日本より安いですよ。固定資産税は日本と比べてどうなんでしょうか。
サム・ニールが云っていましたが、NZでは木造の北米式住宅は、「toy house」と云っているとか。
彼はオークランドの方にも、投資的にいくつか住宅を購入したとか云っていましたがどうなのか。
15年ぐらい前にQueenstownの湖の傍に、友人の建築家に設計をしてもらい、豪邸を建てたと私にその間取り図を描いてくれました。そのあとワイナリーも買ったとか。
投稿: オイラ | 2009年4月 5日 (日) 13時57分
私の住むダニーデンはもう少し家は安く、平均的な家で1500万円(中の下だと1300万円)位です。そこにかかる固定資産税(NZではレイツといいます)は月額6500円位でしょうか。これには住民税や上下水道代が含まれています(オークランドでは水道代が別にかかります)。ですから日本のように所得に住民税がかかるのではないので、賃貸に住むと住民税は払わないで良いんです。おもしろいでしょ。
今ダニーデンでは新しいスタジアムの建設でもめています。市議会では決定されましたが、そんなものを造るとレイツが上がるから嫌だという住民の反対が強くて。
まさに直接民主主義だなあと感心します。
残念ながらNZドルが上がって来ていますが、サムニールさんのところに遊びに来られたら、ぜひダニーデンにペンギンやアザラシ、大あほう鳥など見にいらして下さい。
投稿: でんこ | 2009年4月 6日 (月) 07時36分
貴重なNZの情報ありがとうございます。
NZはカナダ等と同じで、税金の高い国っていうイメージでしたが、年額で78,000円それに住民税と上下水道代が含まれているとのこと。安いですね。消費税は12.5%の内税ってところだけが高いのでしょうか。
ただ上下水道代って使用量に関係しないのですか。住民税も所得には関係しないみたいですね。
毎日のNZ人たちとの生活はいかがですか?それとも回りに同じような日本人社会があるのでしょうか。
日本にはよく来られるのですか?
NZの情報を楽しみにしています。
投稿: オイラ | 2009年4月 6日 (月) 08時58分