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2009年3月30日 (月)

小沢問題・3月朝生・郷原弁護士って?

28日の土曜日は、午前中近くにあるスパ温水プールに孫を連れて行った。3時間ばかり孫の子守りとついでに水泳でトレーニング。ここは、最近できたので遊び場一杯。25mプール以外、温泉利用のクワハウス、サウナ、温泉浴場等々なんでもあり。市民だと大人510円、幼児は無料。もともとオイラの払った市民税も投入されているので、戻し税的で気持ちがいい。

30日の今日は、高校時代の友人が、信州・安曇野市から横浜経由で訪ねてくれた。安曇野のお土産のお返しに、オイラのみかん山に行って、今が旬の八朔を袋一杯差し上げた。旧友はいいものだ。40数年ぶりの話に花が咲いた。

29日、日曜日午後は録画した3月の朝生テレビをベッドでうとうとしながら見た。

今回のテーマは「激論!ドーなる?!小沢民主党」っていつもの蒟蒻問答なのだが。

司会: 田原 総一朗進行: 長野 智子・渡辺 宜嗣(テレビ朝日アナウンサー)

パネリスト:

山本一太(自民党・参議院議員)

高木陽介(公明党・衆議院議員)

枝野幸男(民主党・衆議院議員)

細野豪志(民主党・衆議院議員)

蓮舫(民主党・参議院議員)

山下芳生(日本共産党・参議院議員)

保坂展人(社民党・衆議院議員)

上杉隆(ジャーナリスト)

荻原博子(経済ジャーナリスト)

片山虎之助(前参議院自民党幹事長)

郷原信郎(桐蔭横浜大学法科大学院教授、元東京地検検事)

山口二郎(北海道大学大学院教授)

全体の内容的には、他の討論番組の拡大版というところだったが。ただ違和感を覚えるのは、この件に関してプロの弁護士としてやたらに郷原信郎(ごうはら のぶお)が出てくる。一般にプロの弁護士、それも元検察(ヤメ検)となれば一般視聴者はその人の言葉にかなり影響される。そしてどういう訳か、テレビ朝日の番組への出演が多い。一部に彼はテレ朝の顧問弁護士の1人だという噂もあるがどうなのか。

彼を検索してみた。(WIKIより)

1955年生(今年54歳)

1973年 - 島根県立松江南高校卒業  

1977年 - 東京大学理学部(地質学)卒業   卒業後、三井鉱山に入社するが1年半で退社。   

1983年 - 検事任官。その後、公正取引委員会事務局審査部付検事、東京地方検察庁検事、広島地方検察庁特別刑事部長、法務省法務総合研究所研究官、長崎地方検察庁次席検事、東京地方検察庁八王子支部副部長などを歴任  

2003年 - 桐蔭横浜大学大学院特任教授就任                         2004年 - 法務省法務総合研究所総括研究官兼教官                    2005年 - 桐蔭横浜大学法科大学院教授(派遣検事)、コンプライアンス研究センターセンター長就任   

2006年 - 検事退官。                                       2006年9月 - 弁護士登録。郷原・米津法律事務所開設。                  2006年11月 - 株式会社コンプライアンス・コミュニケーションズ設立。代表取締役就任。 

2007年1月 - TBS不二家捏造報道問題に関して、不二家信頼回復対策会議議長就任。  

2008年 - 六本木ヒルズノースタワーに郷原総合法律事務所開設

なるほど、約23年間の検事生活だった。弁護士として稼ぎ始めるが現在3年目。弁護士生活はまだビギナーだ。家賃が超高いといわれている六本木ヒルズノースタワーに事務所を構えている。さっそくかなりのスポンサーが付いているらしい。テレ朝のその一つか?

彼については、噂として色々出てきている。長崎地方検察庁次席検事時代、その他とかオイラ、ゴシップは好きではないし、本記事とは関係ないので、ここで取り上げないが。

「元東京地検特捜部にいた郷原信郎氏は」との形容詞がつくが、彼の歴を見ると、議員の政治献金規正法とか、贈収賄とか、斡旋利得とか今回の事件を的確に説明できるほどの経歴は見当たらないように見える。例えば住宅専門の建築士に、超高層の建物を正確に説明せよといっても、建築の原則論は語れても、無理な話だ。司法の世界も似たようなものだと思う。小沢問題について彼は虚偽記載に始まって虚偽記載に終わるのみ。何か原則論のみで終始しているように見える。

特捜の経験があるとしても、そのリーダー的経験だったのか、その他大勢だったのか。それらに準じる経歴をもっていないと正確には語れないと思う。そのことが、ここ数回、報道番組討論番組を見たとき彼の解説に疑問を感じさせる原因なのかもしれない。討論のなかで彼は、「ネットでは検察の今回の行動に56%が不信を感じている」と云っていたが、どこのサイトのことだろう。オイラが見た限り、ほとんどが今回の検察の逮捕には納得がいくとの方が圧倒的に多いのだが。

まさか勝手に捏造しているんじゃないだろうね。なんたってテロ朝がバックにいるからね。

谷川恒太・東京地検次席検事のコメントの要旨。

 政治資金規正法は議会制民主主義の根幹をなすべき法律であり、政治資金収支報告書に虚偽の記入をすることは、国民を欺いてその政治的判断をゆがめるものに他ならない。本件は、ダミーの政治団体の名義を利用する巧妙な方法により、特定の建設業者から長年にわたり多額の金銭の提供を受けてきた事実を国民の目から覆い隠したもので、看過し得ない重大悪質な事案と判断した。

郷原弁護士は、これについても、こんな強い言葉は、検察が行き詰まっている証拠だと展開している。そして彼の見解は、終始「虚偽記載」にのみ集中させ、誰でもこんな形式犯は犯している。なぜ小沢の秘書だけが逮捕なのかと煽っている。彼の説明が、今や検察の早とちり、行き詰まり、国策逮捕を連想させる世論の武器となっているかのようだ。そしてテレ朝は常に彼を登場させる。反対意見のヤメ検弁護士は出さない。何か作為を感じさせる。お得意の偏向報道か?バランスがとれていないよ。

オイラは検察がここまで強い確信をもった言語を使うには、まだ発表されていないもっとオドロおどろしたものに発展していくと判断するのが普通だと思うが。昨年西松の海外からの不正送金の発覚から、家宅捜索、関係者の逮捕及びそれらの供述から、次々発展してきて、とりあえず今回の公設秘書の逮捕まできて、それはまだ途中段階の踊り場なのではないかと考えるのが常識だと思うが。

検察とすれば、地道な努力で決定的証拠が揃わない限り逮捕はできない。犯罪の疑惑があっても公判に耐えうる証拠がなくては、「推定無罪」なのだから。この小沢の場合、昔から疑惑が多かった。しかし決定的証拠が得られない以上、疑惑は疑惑のまま現在まで来ている。また検察の説明責任と言われるが、「看過し得ない重大悪質な事案と判断した。 」。公判を控えてこれ以上具体的な発表なんて出来るわけがないと思う。検察は責任が課せられた立場だが、テレビ局・郷原弁護士はなんの責任も課せられていない。違ったらチョト恥をかくだけで済む。

贈収賄に関しても、小沢は与党ではないので、その権限がないと言われているが。これは妄想の類かもしれないが、自由党が与党になっていた前後の西松のとったダム工事の見返りとして、仮に3億円の見返りを、毎年2500万円×12年分割で支払う旨の約束があれば、小沢の権力の強い間は支払われることになるだろう。

だが、経済情勢の変化で西松がその送金(迂回献金)が途切れれば、どこでも同じだが催促が行く。そして無理してタイの現場から不正送金までしても約束を守らなくていけない状況に追い込まれる。その為には小沢は民主党内でも常に権力者でなくてはならない。どこか金丸に似てきているのではないだろうか。

自由党から民主党に併合したとき、それまであった自由党の政党助成金(税金)の残(数億円)を併合前に藤井が小沢の陸山会に寄付している。本来なら国庫に返却されなくてはならないと言うのが主旨だそうだ。そして3月4日、公設秘書の逮捕の翌日、藤井の事務所が原因不明で全焼。全ての書類は灰になってしまった。

また数年前には、小沢が政治資金を使って多くの不動産を購入していることが発覚。なみいる議員のなかでそんなことをしているのは小沢だけだそうだ。ところがその件はマスメディアでも取り上げたが、すぐ伏せられたかのように話題にされなくなった。

これら小沢の金は、一体どのように使われたのか。もちろん収支報告書に全て記載されているとは云え、まだ一つ一つ検証はされていないのではないか。迂回献金と並んで、迂回支出なんてのも頭に浮かんでくる。まさか小沢の御用メディアなんてのがあって、そこに投下されていたなんてことも妄想として浮かんでくる。

昔の派閥の長は、選挙にからんだり、政権維持のためには数億数十億かけたなんてことが云われているが、まさか民主党議員や候補者にも流れたり、流れる予定だったり、これまた妄想が頭の中を駆け巡る。

今回の朝生では、こんなところまで話は発展しなかった。まだ疑惑の段階で推定無罪。怖くてそんな発言なぞできる訳がない。でもかなりの人間は、頭の隅にこれらの記憶を持っている。

細野豪志以外、枝野幸男、蓮舫は鳩山幹事長のような強弁はなく、どちらかというと小沢退陣派の印象を受けた。上杉隆ってのもこのごろやたらにテレビ等メディアに登場するが、彼の発言には無責任なのが多いとブロガーからよく指摘されている。もちろん小沢擁護派。この山口二郎ってのもよく討論番組に出てくるが、KYいうか、大学教授によくありがちな机上の空論的発言が多い。今回も全開だった。

次回総選挙で民主党小沢代表では戦えない。これから公判が始まり、次々公情報が出てくるなかで、過酷な選挙戦なぞ出来る訳がない。今は民主党は暗黙の了解で、代表交代をどの時点でやるかを探っているはずだ。そして選挙後第2の政界再編成となるのだろう。但しその「時点」を間違うと、とんでもないことになるよ!とオイラ心配している。

細川の時と同じようにならないことをオイラは祈っている。

一粒で二度美味しいオイラのブログ:今日の画像動画

3月27日のスパーモーニング(テレ朝)より「小沢疑惑問題の討論」

なぜか鳥越は欠席。

なぜか岩見の発言に説得力あり。

なぜか三反園の変説

なぜか伊藤の変説

なぜか原口の強弁と支離滅裂

いつもの大谷

それにしても、たった100人のアンケートを根拠にこの議論。もうこういうのってやめてほしい。   国民をバカにしているような。


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コメント

ハトポッポ幹事長!これも国策逮捕ですね。

小泉ブレーン・高橋洋一東洋大教授を窃盗容疑で書類送検警視庁練馬署は30日、天然温泉施設の脱衣所ロッカーから、他人の財布や腕時計を置き引きしたとして、元財務官僚で、東洋大教授の高橋洋一容疑者(53)を窃盗容疑で書類送検した。
http://warasoku.blog18.fc2.com/blog-entry-879.html

投稿: hyoutan | 2009年3月31日 (火) 07時01分

この朝生の最後の「番組アンケートでの結果が
小沢続投が60%を上まった。」ってのを他の番組で
一人歩きをさせているが。
100人前後ぐらいのアンケートで。また深夜中起きて見ていた人で尚且つアンケートに参加したってどんな人種?私は録画で見たが。

あまりにも軽率なアンケートを利用し過ぎ。これもテレビメディアの捏造と言われても仕方がないのでは。

このような偏向報道のあり方について、放送法違反も睨んで調査すべきだよ。ネットよ立ち上がれ!

投稿: 陳胡臭 | 2009年4月 1日 (水) 12時00分

以下、冗長で御免(気の向くまま一気に書いたので、誤字他醜い点多々あると思います)

いろんな考え方があって面白いです。小沢氏の毒が強いから、はじめから小沢氏への嫌悪が先立つのだろうと思う。論理の前に、最初に結論あり気。この件で、直感で結論について最初から信念を持ってしまっているから、議論にならない人が多いような気がする。

論理でしか見えない世界のことを議論するには、それなりの作法(基礎)を身に着けなくては難しいのではないか。直感だけでは心もとないと思う。
短く説明するのは難しい。

幾何学にはいろんな幾何学がある。ユークリッド幾何学はわれわれの日常の直感と整合する幾何学だとおおもう。これに対し、宇宙の運動法則(突き詰めだしたらこれも深すぎて、厳密にはとても私には扱えないが)を記述しようと思えば、ユークリッド幾何学だけではDescribeできない。卑近な話、三角形の内角の和が180°か?のような簡単なことさえ、宇宙の真理からみれば、ユークリッド幾何学の定理には従わないだろう。
正しく議論を仕様とすれば、厳密に前提を立てて、論理的に組み立てなければ見えてこない。しかし、ユークリッド幾何学はわれわれの直感とよく整合する。だから、これに従えば、「三角形の内角の和が180°であることは、絶対に正しい」という信念を持ってしまう。日常感覚の延長戦だから、自信を持って正しいと思えてしまう。
非常に抽象的な例えで遺憾だが、私には「小沢は悪いことをしているの決まっている。検察の現場の人は正義感でやっている。やり方に少々の粗相があったとしても、そんなことは枝葉末節のことだ。」というような信念のような気がしてしまう(間違っていたら、申しわけないが)。ユークリッド幾何学的な直感をもって、実際に地球上に書いた三角形の内角の和が190°になったという事実の報告を受けても、信じようとしない素朴な一般人の心理を思い描いてしまう。

「小沢氏に毒がない」と思う人はほとんどいないだろう。
しかし、今度の件では検察全体としての捜査は郷原氏の指摘(=「太平洋戦争のガダルカナルの平野を指針なく彷徨っている兵隊」のような状態になっている)というのに賛成する。個別の小沢問題を離れて、将来の日本の自由への侵害の危険を懸念する。
いっておきますが、郷原氏とて、小沢氏による政治資金の使途についての説明責任を否定しているわけではありません。政治家としての責任です。

自由への侵害の危険なんてあるかいな?と皆さん軽々しく考えすぎですね。こういう件を契機として、言論界・政界での萎縮の流れ進行している。これがいつか来た道へと結びついていくことを懸念する。だから、今度の件は与野党を問わず問題視し、是正させるべきです。こちらの危険の方が「政治家は潔癖であるべき」(※)のような理想論よりはるかに重要なことです。

(※)「これから政権をとろうとする野党であってみれば、政治資金の扱いについて、矜持を持ってあるべき姿を明示。提案すべき」ことは論を待たない。これは政治家としての責任(≠法的責任)です。

投稿: キクチャン(ミーチャンハーチャンの上を行く) | 2009年4月26日 (日) 02時10分

サイト運営し始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://hikaku-lin.com/link/register.html
こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
まだまだ、未熟なサイトですが、少しずつコンテンツを充実させていきたいと思ってます。
突然、失礼しました。
TSN1Rixt

投稿: hikaku | 2009年5月11日 (月) 18時10分

看過し得ない重大悪質な事案と判断した。 って言っていましたが、何か、重大事件に発展しましたか?

事の本質は企業献金を禁止出来ない、天下のざる法、政治資金規正法にあります。

小沢氏の迂回献金を取り上げて、他の政治家の迂回献金を起訴しないのは、法の運用における恣意性を感じます。

他の政治家と小沢氏で、何が違うか?
その説明に、検察は答えず、幕引きがされそうです。
(西松については)

投稿: やはり検察の暴走? | 2010年1月19日 (火) 08時24分

ツイッターより。
G原さんって落ちこぼれなんじゃ?

http://twitter.com/TriggerJones42/status/1551120191197185

投稿: 事情通 | 2010年11月 8日 (月) 17時40分

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