金融恐慌:薄学な経済評論家に騙されていた日本人。・・・・・今ここ
1990年代、日本の土地本位制によるバブルが崩壊した後、マスメディアでは、様々な専門家と言われるヤカラが登場して、その原因、打開策を披露していた。
オイラ純真だから、なるほどそうなのか。日本は遅れているなあー。まったく行政・政界・財界はどうしようもないバカばかりだと憤慨したものだ。
経済・金融系雑誌にも、テレビの討論番組にもこの手の専門評論家が大手を振って出ていた。米国の金融システムは・・・・で素晴らしい。英国の金融システムは・・・で素晴らしい。ドイツは、北欧は、フランスは。と賛美していた。(今でも似たり寄ったりってことだが)
今になって結果分かったことは、日本のシステムも素晴らしいことは沢山あったことだと。
様々専門家と言われる人が多く登場したのだが、その頃の経済・金融系の雑誌は本棚に入りきれず、またあるときからインターネットでのコンテンツがますます豊かにになってきたことから、印刷本は位(くらい)が下がり、数年で処分しているのでその頃を正確に証言できないイライラがある。
その当時を思い出すと、例えば紺谷典子(こんや ふみこ)などオイラ、ファンだった。以下はオイラの誇張も少しあるがオイラの記憶。間違いがあったら教えてください。
「米国では証券取引委員会(SEC)というのがあって、初代委員長はケネディー大統領の父だった。かれは不正取引のベテランで富を築いた。その裏も表も知り尽くしている彼にそのトップをやらせた。」
→さすが米国だ。日本と発想が違う。→→だけど見抜けなかった。対策が出来なかった。
「そのSECで働くスタッフの数は、日本で出来た証券取引等監視委員会のと比べ、数十倍の人数で構成されている」
→こりゃ完璧だ。日本のこれでは機能しないよ。きっと。→→だけど詐欺証券・詐欺金融が横行した。
「例えば、ある会社が80億円借金があるとします。しかしその会社は資産を70億円もっています。その場合計算では10億円のマイナスで、80億円のマイナスとは云わないでしょう。日本の財政だって同じです。これで世界各国と比べれば、日本の財政はそんなに痛んでいません。ですから赤字国債を怖がることはありません」
→目から鱗が落ちた。なるほどね。なーんだどうでもいいことを心配していたんだ。→→そろそろ国地方合わせて1000兆円に近づいているが大丈夫なのか?またこの問題について見解は二つに分かれたままで今日まできている。まあ埋蔵金の発見には一役たったけど。
「日本の銀行は融資に際して与信の能力がないから、ただ土地さえあればそれを担保に金を貸し続けた。土地担保金融制だった。米国ではそのようなことはなく、その事業計画を吟味して与信を与え、場合によっては担保なしで融資する制度だ。とにかく日本の融資担当者はバカばかり。」
→ほんとだ。だから米国のベンチャー企業の躍進があるんだね。担保を取らなくてもそれだけ見抜く有能な担当者ばかりいるんだ。すげーね。→→それが昂じて、モラルハザードを起して、担保がないから債権は限りなくゼロになってしまった。担保なしで正確な与信なんて出来るのか?それが出来るなら神!かもしれない。
「米国では住宅ローンの場合の融資の際、その住宅だけを担保として日本のように連帯保証人など付けなくてもいい。だから、返済できなくなればその住宅を差し出し、出て行けばいい。たとえ債務の差額があっても問題にはならない。日本のように連帯保証人まで巻き込んで共倒れすることはない」
→これだから、その人はすぐ再生することができるんだ。借金苦の自殺の発生が少ない訳だ。完璧なシステムが米国にはある。→→完全にモラルハザード状態になり、とても返済できない人々にまで、住宅ローン等を貸付て、その責任は取らなくてもいい証券化デリバティブが全開した。また証券化デリバティブの責任を取らなくてもいいようにCDSシステムが全開した。そしてそのCDSの世界は関与しない投資家達にまで参加が可能になり、倒産を願う、丁半バクチの世界まで広がった。相対取引なので総額がいまだに分からない。そりゃそうだ、町場の丁半バクチの総額なんて調査しようがないからね。その総額規模は5000兆円とも云われている。
そんな結果が今の世界恐慌に繫がった。これから英国の惨憺たる状況もドンドン出てくる。
以下はオイラが最近拾った米国・英国銀行の株式資産だよ。たった一年でこんなになってしまった。こうやってみると凄さが実感できる。
濃い青い棒の全体部分が2007/2Q時点、そのうちの薄青部分が2009/1/20現在の時価総額(%は毀損率)ということです。濃い青い表示部分が何処かに行ってしまった、または吹き飛んで消えてしまった株式資産だ。驚いたね。たった1年チョイでこんな状態になってしまった。まだまだ毀損は増加するように思われる。
Bank Capitalization Chart of the Day:Jan 21 2009 1:28PM EST
(クリックで大)
いま危ないと云われている、シティーグループ(Citigroup)がどんな状態なのか。もう先がない。分社化で生き残れるか。シティーバンク(日本)に預金している人、1000万円以下にしたほうがいいよ。守られるからね。
天下のジェピーモルガン(JP Morgan)、天下のゴールドマンサックス(Gold man Sachs)等も注目してくれ。
スイスのUBS(国有化された→国家破綻かも)、英国のRBS(国有化された→国家破綻かも)。→これじゃあポンドは暴落するわな。日本の銀行はこの中にはないが大丈夫なのかしら。心配なんだが。
まさにオバマ大統領が演説であえて言及したように、まさに歴史上いままでなかった最悪状態になっている。恐慌になる恐れではなく、これはもう恐慌だよ。
一粒で二度美味しいオイラのブログ: 今日の画像
日本よ、しっかりしておくれ!
いつまで末梢な事で盛り上がっているんだ!
まさか、この盲目の人、これからの日本を表しているんじゃないよね。ね!
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