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2009年1月26日 (月)

世界恐慌:オバマ大統領の米国・・・・・・今ここ

20日のオバマ大統領就任式の録画を見たが凄いね。世界最大の就任式だ。気温が零度以下なのに、この模様に参加したいだけで200万人(公表)このワシントンの式場に集まったとか。もちろんへそ曲りのオイラとしては、実際200万人だったとは信じていない。まして、まったく個人の意思で自発的に参加したとも思っていない。

選挙運動期間中に出来た「草の根」の膨大な数の組織に動員が掛けられたと思うし、実際は100万人・150万人だったかもしれないし。ただステージから前方を俯瞰したシーンを見ると、いままでより圧倒的に多かったのは確かだった。

オイラ不思議に思うのは、代々米国大統領就任式ってなぜ1月20日に決められているのだろうかと。ネット検索で調べてみると「米国合衆国憲法修正20条で、大統領の任期は西暦年が4で割り切れる年の翌年1月20日の正午に終了することとされており、その瞬間から次の大統領の任期が始る。」とある。

それでは、なぜ1月20日に決められたのか、その出目が分からない。なにかの記念日なのか?まさに日本では前日が大寒。ワシントンDCなぞ連日気温は氷点下なのに。過去の就任式にまつわる記事で、大昔、ある大統領は演説で言いたいことが一杯あったらしい。大寒空下で1時間を超える演説(歴史上最長の演説)をしたが、その後それが原因で肺炎を起し死んでしまったとか。まんがみたい。

今回の就任式を見ていると、オバマを始めスピーチ時に吐く息が白くなっていない。きっとステージの区画は特別な暖房システムが設備されていたのだろう。ケネディーの時のビデオを見ると、ケネディーの口から白い息がモウモウと出ていた。

偉大な米国は、ここでも大統領とその閣僚に超人的な体力を課せているのかもしれない。大統領の演説のあと副大統領登壇の間に余興として、アレサ・フランクリンの歌やヨーヨーマらの四重奏が披露されたが、オイラ観ていて、よくあの寒さの中で指が動くものかと心配していた。結局あとから判明したのは、事前演奏録音を流したとのこと。口パクならず指パクだったことが発表された。実際に演奏はしていたが、公式に流したのは録音だった。なんでこんな無理なことを企画するのか分からない。別の余興もあっただろうに。オバマが「どうしても四重奏を入れろ」と云ったのかもしれない。

18日からイベントあり、パレードあり、また当日の夜、翌日は多くの場所で舞踏会が開かれ、オバマ夫婦はその全てに顔を出し、夫婦でダンスを披露したとか。舞踏会はもちろん寄付金集め。そうとうな金額になると云われている。

就任式にまつわる費用は、国と個人寄付金(約半々)合わせて9400万ドル(約80億円)とのことだ。歴史上類を見ない派手な式典だった。今年からまさに米国は借金貧乏国全開になるというのに、ディズニーランド全開の豪快さ。批判があまりないのは、本当の実体を米国民はまだ受け入れたくないのだろうか。または、「腐っても鯛」過去の蓄積の余裕があるから安心しているのか。

もっとも国家の体制が日本と根本的に違うからね。米国大統領は国家元首でもあり、行政府の長、そして政党の代表でもある。日本で云えば天皇と首相と党総裁を兼ねた3人分だ。3倍派手にやったとしても、日本人は文句は言えないし、日本人では絶対出来ないことだ。このようにしたければ、日本国憲法を変えなくてはならない。

まあ日本人の体質では、これをあまり賛美しないだろうし、国家破綻に瀕しているのに、とんでも無いと思うのが大半だと思う。まず自分の身から質素すべきだろうね。これが日本人の良いところと悪いところの同居状態。

今回の演説を聴いていて、米国の自虐史観というのは皆無だね。米国発の今回の金融恐慌を、「一部の欲の深い強欲な人々」の仕業とした。イラク戦争、他の様々な米国発の戦争について謝罪なぞ一切ない。軍隊をイラクから撤収して、アフガニスタンには増強し徹底的に戦う姿勢を述べた。これこそが国家を守るトップの常識だというのを、日本人に見せてくれた。

「村山談話」や「河野談話」に縛られ、いまだに60年前を謝り続け、特定アジアにそれをネタにゆすられている。こんな国家じゃ「若者たちは日本に誇りを持て」といっても説得力は伝わらないと思うよ。なんたって野党の民度が低いからね。今若者はネット情報を通して、なんとかより誇りの持てる国にしたいという願望が湧いてきているように思える。これは「ネット右翼」では断じてない。

終戦後GHQが1週間で日本国憲法の草案を作り、その憲法を一切改正しないで今日まで来ている。「憲法20条の政教分離の原則」を超拡大解釈をして、神社参拝の玉ぐし料は私費か公費か?地鎮祭に行政のトップが参列することは?靖国神社参拝は?まったく民度の低い論争が行なわれてきた。それでいて社会党党首村山首相は就任のお参りに伊勢神宮に公式参拝。マスコミは一切口にチャック。まったくこれまでも民度の低いマスメディアが正義ツラして煽ってきた。

米国憲法修正第1条にも政教分離があり、GHQが作ったのだから日本国憲法の精神は米国製であろう。オバマは当日朝、教会で礼拝を行い、聖書に手を置き宣誓。なんだキリスト教じゃないかい。当然戦死者の墓、アーリントン墓地にも公式参拝をする。

演説のなかで、「私たちの国はキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒、ヒンドゥー教徒、そして無宗教者からなる国家だ。」 仏教はどうしたんだ!創価学会は?日本でこんなこと云ったら、ブイブイものだね。オイラ無宗教だからどうでもいいんだが。最後の閉めは「ありがとう。みなさんに神のご加護がありますように。そして、神のご加護がアメリカ合衆国にありますように。 」

「政教分離」とは日本で騒がれる表面的な次元の低い類のものではなく、米国のこのようなことは、世界ではごく常識的に扱われる。イスラム教・ユダヤ教・ヒンドゥー教信者だって別に文句は言わない。日本の神社にお参りなんて果たして宗教なのか。一般の葬式仏教も宗教の中に入れていいのか疑わしい。世界的に見たら、宗教ではなく、伝統的慣習の範疇に入るものだとおもうが。これは世界の常識、日本の非常識の類に入る。日本ももうちょっと民度を上げられないかね。

昨日日曜日の報道2001→日曜討論→サンデープロジェクトとハシゴ録画を観たが、様々なコメンテイターが(稼ぎ時)、オバマ大統領の米国のこれからについて喋っていた。半分はご祝儀スピーチだったが。サンプロでは、以前より米国金融に警笛を鳴らし、昨年ノーベル賞を取った、かの経済学者ポール・クルーグマンとのインタビューをしていた。彼って見ていると顔がフクロウ鳥のような表情をしているね。オバマに対してはご祝儀なのか少しトーンを落しているような言及だった。ただ田原の進行や岡本のノタリクラリのおしゃべりは邪魔だった。大変金の掛かるゲストなのにまったくもったいない。こんなときはバイリンガルの補助進行者にやらせるべきだ。英語音痴の田原はもうシャシャリ出るな。番組ディレクターよ、真剣に検討したらどうだ。あ!そうか。お前も民度が低いのか!

オバマは1ヶ月以内に総額75兆円規模の景気対策に取り掛かるというが、議会の承認や財政赤字のなかで、前途多難となるかもしれない。ましてほんとうにそれら対策で経済は浮上するのか。オイラの「世界恐慌:今ここ」シリーズの記事にもあるが、現在そしてこれから判明する損失は半端じゃない。住宅ローン・商業融資ローン・エクウェティーローン・カードローン・レバレッジ損失・CDO損失・最終兵器のCDS損失。数百兆円の世界だ。もしかして数千兆円の世界かもしれない。ポン友の英国は日増しに損失が増えていて大銀行を国有化した付けが回ってきて、国家破綻の道を歩んでいるとの情報だ。

グリーン・ニューディールもいいが、温暖化CO2説を起爆根拠としている。もし誰にもこれがまた詐欺説だったと判明したなら全て崩れてしまう。世界の平均気温は2000年から少しずつ下がっている→寒冷化か?という学説がどんどん出てきている。

だいたいが、借金消費(カードローン)で来た米国民は、借金消費が出来なくなる方向にならざるを得ない。ということは、いままで買い集めた商品(中古品)で生活をして行くしかない。余裕のある貯蓄(現金)はないんだよ。米国民は。やがて住宅の固定資産税だって事欠く状態になるかもしれない。

オバマなら出来るかもしれないのが、医療保険の国民皆保険化だ。国務大臣就任のクリントン(♀)の公約でもあった。未来の米国にとってこれは絶対実現すべき課題だが、果たして医師会や保険業界の大反対をねじ伏せることができるのか。だいたい盲腸の手術代で100万・150万円なんて、いかに医療界が医療費をぼった食っているのか皆疑問を感じないのかね。5000万人は無保険で病院に行けないそうだ。だから米国では薬局が大繁盛。薬代は日本よりはるかに安い。そのような病院に行けない層の需要が多いからね。

いままでの大圧力の保険業界もこけたことだし、医療界だって財政的に力は弱ってくる。今がチャンスだと思うが。

2月にオバマの施政方針演説(一般教書演説)が行なわれる。具体的日程はまだ未定だそうだ。ここでかなり具体的政策が発表されるのだろう。そのころまでには今よりもっと米国・その他世界の詐欺金融による被害額が判明しているであろう。

日本の大事な金は、大量の米国債購入の材料とならぬよう、しっかり監視しないとね。危ないよ!もう、しばらくは、米国は終わった。次に米国がどんな始まりをするか見物だ。

一粒で二度美味しいオイラのブログ:今日の画像

世界は、からかうとすればここまでやるよ!

日本人の民度では出来ないことだ。

それにしても、サルコジって背が低いんだ!

橋本首相の時も蔭ではからかわれていたかもしれない。

でもトップは、こんなことにも平然としていなくてはいけないんだよ!

ねえ!サルコジさーん!

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コメント

今米国以外はこの辺でーす。

世界の金融市場は今、イギリスの国家破産・スペインの大型金融破たん・ドイツの超大型不動産会社の破たん・スイスの金融危機等々、封印されてきましたヨーロッパの金融危機が表面化しつつあり、そこに【ロシア危機】が勃発すれば第2次金融危機がぼっ発します。

その時期がじわりじわりと迫ってきており、いつ株式市場・為替市場が世紀の大暴落を演じ閉鎖され、ヨーロッパ・アジアの金融機関が閉鎖に追い込まれましても不思議ではありません

投稿: 金融通 | 2009年1月26日 (月) 18時31分

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