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2009年1月28日 (水)

世界恐慌:英国の場合・・・・・・今ここ

昨年の3月の末から、カミさんと末娘は2週間英国旅行をして来た。オイラと飼い猫(アビシニアン)は留守番だった。ちょうど末娘は大学卒業し、就職開始の間を利用してのことだった。我が家の猫は家の外には出さないので、4日を超えた留守は出来ない。エサとトイレの処理の関係で4日が限度。

以前Americanショートヘヤーの時、知り合いのペット病院で預かってもらったが、2週間後に突然死んでしまった。院内で病気を移されたと今でも思っている。だから、家を留守にした夫婦の長期旅行が出来ないので、別々に長期旅行をする。まあ双方この方が気楽とも云える。「飼い猫が死んだら、夫婦で長期旅行を!」というのが合言葉。飼い猫「ルースケ」は今年で17歳だ。

ちょうどこのときは、英国ポンドが非常に高い時だった。オイラ「なんでもかんでも値段が高くて!(ビックリ)するぞ!」と忠告しておいた。帰国後報告を聞いたが、なんでも地下鉄の1区運賃が1,000円以上したとのことだった。食事をするにも値段が気になったとか。だが食料品の一部は日本より安いのがあったと云っていた。ただ行く処、行く処、田舎風を守っていて、素晴らしかったが鉄道も不便、観光地も閑散とのイメージだったとか。

今、英国の金融・経済はどんどん追い詰められているらしい。

今ネット社会で流行っているのは、「アリとキリギリスイギリス」。「英国=エー、クニ」「英国=ヒデー、クニ」。なそうだ。ブラウン首相が昨年に今回の経済危機に際して消費税17.5%から2.5%下げて15%にしたそうだ。日本のマスメディアは大賞賛。だけどほとんど効果は上がっていないとか。

あらためて英国をwikiで調べると、人口は約6,000万人(日本の約半分)、GDPは2007年で1兆4千億ポンドだ。とにかく昨年から現在に至るも為替変動の動きが激しいので、日本円に換算するのに苦労する。

家族が英国を訪れた頃(3月末)が、1ポンド=約200円。今日現在1ポンド=126円。英国のGDPは、280兆円だったのが、176兆円になった。こりゃ凄いね。

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ところで、日本の2006年・2007年での一人当たりのGDPは、OECD加盟国中18位・19位だったとか。一昨年安倍内閣の時の、経済財政担当大臣だった大田弘子ちゃんが、国会で一人当たりのGDPが減ったことについて「今や日本は経済大国とは云えなくなりました!」と悲痛な声で宣言していたが、その頃は今より円安で、1USドル=105円~122円の為替だった。

◆07年の1人当たりの名目GDPの比較◆
 (カッコ内は06年の順位)
1(1)ルクセンブルク 2(2)ノルウェー 3(3)アイスランド 4(4)アイルランド
5(5)スイス 6(6)デンマーク 7(8)スウェーデン 8(9)オランダ 9(11)フィンランド
10(10)英国 11(7)米国 12(15)オーストラリア 13(13)オーストリア        14(12)カナダ 15(14)ベルギー 16(16)フランス 17(17)ドイツ           18(19)イタリア 19(18)日本 20(20)スペイン

アイスランド・スイス・英国・米国・オーストラリア等々2008年はどうなっているかもう有名だね。まして今は円高だ。為替相場でどうにでも変わるんだよ。今日現在1USドル=89円だよ。今やOECD加盟国中の順位はベスト3に入っているかもしれない。だから為替が絡むと統計での比較なんて、あまり当てにならないんだよ!

悲痛な声で叫ぶのは素人だけにしてほしい。ブイブイ騒ぐな!

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米国の住宅バブル崩壊が有名だが、じつは英国の住宅バブルのほうが大きかった。これから崩壊が激しくなっていくのだろう。

1979年サッチャー首相になるまで、英国は例の「ゆりかごから墓場まで」あまりにも福祉国家が行き過ぎて、産業・経済の国際競争力は衰え空洞化して、「英国病」・「斜陽老大国」・「昔日の栄光の面影に、ただ生きているだけにすぎない国」になっていた。

しいて言えば、1960年代に活躍したビートルズに、英国の景気を良くしてくれたと、女王陛下が勲章を与えたりしたぐらいだ。オイラが高校生だったころ、ビートルズ全盛だった。

「鉄の女」サッチャーで様々な思い切った改革がなされ、その後メイジャー・ブレアーにより英国の産業は金融業という位置づけになって行った。米国の詐欺金融としっかり合体して、ロンドンのシティーを中心とした金融が大繁栄をしてきた。そして米国同じく詐欺証券を世界中にばら撒いて大儲けをしてきた。今回の英国の詐欺的金融の崩壊は、米国のそれの崩壊とまったく同じ状態なのだ。

とかく米国嫌いの日本の評論家は、欧州好きで、何かがあるたびに欧州のシステムをヨイショするのがお約束。金子勝なんてその代表。盲目的のような。西部邁もそうだ。しかしその欧州も蔭で詐欺的金融で繁栄していたことがバレテしまった。どうするんだい金子勝!また早口で誤魔化すのか?お前は単なるタレントか?森永卓郎のように。

10-12月の英GDP:1.5%のマイナス成長-リセッション確認(3) :2009/01/23

1月23日(ブルームバーグ):英政府統計局(ONS)が23日発表した 2008年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)速報値(季節調整済み)は前期比1.5%減と、1980年以来で最悪のマイナス成長となった。7-9月(第3四半期)に続くマイナス成長で、英経済のリセッション(景気後退)入りが公式に確認された。金融危機が銀行業界への重しとなり、同国の景気は一段と悪化した。

中略

 統計発表後、ポンドと英株が下落。ブラウン英首相はこの日、「可能なすべての手段を動員して」危機と闘っていると語った。イングランド銀行のキング総裁は今週、景気浮揚に向けた利下げの効力が失われつつあることを受け、銀行資産の買い取りを始める可能性を示唆した。

すでにイギリスはノーザンロックを国有化しましたが、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドやロイズ・バンキングなどの超名門金融グループまでもが国有化される可能性が出てきています。大西洋の向こう側ではリーマンが破綻し、AIGやシティが半国有化され、ビッグスリーなどもまでもがアメリカ政府の資金で何とか生き延びている状態です。
 

英国の危機 :新世紀のビックブラザーへ:1/26

ところで、イギリスといえば一つ大変気になることああります。
ご存知、金融・不動産サービスを中心に、外資(要は海外からの借金)頼みで成長してたイギリスは、対外債務対GDP比率が極端に高いのです。そこにこのポンド安です。
IMFのストロスカーン専務(この人の言うことは結構当たります。)がイギリスについて、「英国政府がIMFに支援を求めないと、断言することはできない」と発言していましたが、冗談抜きでこのままポンド暴落が続くと、結局はIMF行きになるように思えてなりません。
日本経済を「JapaIn(ジャペイン)」と蔑んだ、英国エコノミスト誌の感想を伺いたいところです。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の2008年度の決算が発表された。    3.7兆円の赤字だそうだ。300年の歴史を誇る名門で英国第2位の銀行だが、存亡の危機に瀕している。現在国が援助していて政府の出資比率は58%から70%に達するとか。

イングランド銀行にも政府保証を付けている。いわば国有化に近いかたち。銀行がこけたら、国家もこける一蓮托生体制になってきた。金融システムが麻痺状態のため、中央銀行が市中銀行業務を行わざるを得ない状況に陥っている。

世界の金融市場は今、イギリスの国家破産・スペインの大型金融破たん・ドイツの超大型不動産会社の破たん・スイスの金融危機等々、封印されてきたヨーロッパの金融危機が表面化しつつあり、【ロシア危機】が勃発すれば第2次金融危機がぼっ発する。

その時期がじわりじわりと迫ってきており、いつ株式市場・為替市場が世紀の大暴落を演じ閉鎖され、ヨーロッパ・アジアの金融機関が閉鎖に追い込まれましても不思議ではありませんとのことだ。

一粒で二度美味しいオイラのブログ:    今日の画像

ロンドンだあー!

でもなんか寂しそう。

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観光名物のストーンサークルだあー!

でもこの辺も寂しそうなところだったとか。

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今日から3泊4日で、またカミさんと末娘、八重山諸島に行っている。オイラまた留守番だ!とブツブツ。天気予報だと曇りと雨だって。ヘヘヘ!

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