« 世界恐慌:合成の誤謬と清貧な生活・・・・・・これからここ | トップページ | いまだにある血液型性格判断に!(ビックリ) »

2008年12月 9日 (火)

世界金融恐慌:国家破綻リスクの一覧・・・・・いまここ

世の中便利になって、企業の破綻(倒産)リスクから国家までも破綻リスクが数値で分かる時代になった。もちろんこれを観て単純に破綻決定ってなことにはならないが、ある程度理解をする材料となり得る。

各国の国家破綻リスクの数値表だ。

この表の見方は、

例のCDS(お勉強しましたね)スプレッドから割り出して、10,000ドルについて5年間という条件の場合のCDS保証料(プライス)/年を計算して出したもの。いわば破綻・倒産用の保険料(保証料)だから、危ないところほど金額は高くなる。現在価格は12月7日2008年のもの。

因みにUK=英国だ。あとの国名は分かるね。

最初のアルゼンチンなんか、今年最初は460.7ドルでそもそも危険だったのが、現在価格は4014.5ドル。一番危ない国になっている。

また1ヶ月の増減率を見れば、今回の金融危機をもろにかぶっている国はどこかが分かる。アイスランド(79.8%)ギリシャ(101.3%)アイルランド(113.6%)イタリア(78.8%)オーストリア(104.5%)スペイン(58.4%)ポルトガル(61.0%)UK=イギリス(97.9%)ベルギー(82.0%)米国(68.1%)フランス(59.9%)ドイツ(53.1%)

味噌の中にちょこっと小さなウンコを入れてかき回したCDO(証券価値ほとんど0)を買ってしまった金融機関・投資機関が多かった国は公的資金投入や国有化で当然%が高い。

 国名    / 現在価格/1ヶ月前価格/1ヶ月の増減率/今年当初価格

Photo_3

これ見ると、意外だったのはオーストラリアだね。豪ドルは安値更新なんだが、まだ国家には波及していないみたいだね。

米国はこれからだね。この表では安泰なんだが。国からの資金投入は天文学数値になる予定。60.0でいられるのは今だけだろう。

ドイツ・フランスも安泰な数字だがここ1ヶ月の増加率が大きい。さてどうなるか。

ともかく今現在、先進国で一番安泰な国家は・・・日本でーす

リンク元:   Country Default Risk Rises Across the Board

一粒で二度美味しいオイラのブログ:今日の画像 は お休み。

|

« 世界恐慌:合成の誤謬と清貧な生活・・・・・・これからここ | トップページ | いまだにある血液型性格判断に!(ビックリ) »

コメント

今回の金融恐慌で、EU諸国の懸念は、それらがほとんど大きな政府による高負担・高福祉国家だからです。つまり所得の70%を税金として国家が運営していること。
それらの国々が、今回のバブルでそれら税金を運用して(直接間接含めて)大赤字になっていないかという疑惑です。

すでに報道では、いくつかの国で危ない雰囲気になってきています。国家ファンド(直接間接含めて)が、デリバティブに手を出していたとしたら、高福祉国家の破綻につながります。国民は取られ損。来年はこれらがどうなるかが見物です。

投稿: tiitan | 2008年12月13日 (土) 08時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 世界恐慌:合成の誤謬と清貧な生活・・・・・・これからここ | トップページ | いまだにある血液型性格判断に!(ビックリ) »