世界金融恐慌・カナダドルまで?・・・・・・今ここ
カナダは、今回の金融危機に比較的に巻き込まれなく、また政府の金融規制で米国のような野放図な金融資本主義ははびこっていなかったと聞いていた。またここ近年原油価格の上昇でウハウハ儲かり、米国より8割ぐらい低かった為替相場が、逆に1割ぐらい高い時も続いていた。
オイラ1995年ごろウチで設計した建物の建材をカナダから輸入して建築していた。いわゆる輸入住宅・輸入建築ってやつだ。
計10棟ぐらいやったのだが、だんだんカナダドルが高くなってきて中止をしていた。そのころ1カナダドル=70~80円で推移していて、外国建材・輸入方式というリスクをみても、国内での建材調達より十分ペイした。また価格的にも高級な仕様建築を安く提供できた。
2006年にある自分の事業用物件のためにバンクーバーに行ってその準備に入ったのだが、その時期で1カナダドル=100~105円。以前やっていた時の感覚から云えば40%アップ。まして昨年(2007年)には100円~120円。な、なんと米ドルより高くなっていた。
最近どこかのブログにあったが、現在金融機関が健在な国は日本とカナダだとあった。カナダにはサブプライム問題はないと。しかしオイラちょと腑に落ちない。それは2003年にバンクーバーに1ヶ月滞在したのだが、あちらこちらまさに建設ラッシュだった。
なんでも中国からの移民も含めて膨大な需要があったとか。スタイルとすると様々なのだがこのごろ人気は、1棟に4戸の連続住宅(棟割長屋)だ。1階(半地下)が車庫+2階がLDK+3階が個室というのが一般的。北米ではこれをタウンハウスと云っている。その他もちろんコンドミニアム(分譲マンション)・1戸建住宅も多かったが。
2006年に事業に着手しようとしたのだが、例の建築基準法の悪改正にもひっかかり、また為替も最悪に高い状態となり中断した。もうカナダはダメで米国の業者(シアトル)を探そうと動き始めたのだが。
建材を輸入する場合、現地のコンソリデーターを通すことになるのだが、お互いが慣れるのに時間と回数が掛かる。日本の業者とでも簡単ではないのに、カナダ・米国の建築建材は様々違うことが多いので、それらをお互いが熟知した上でないととんでもないことが起こる。新規のコンソリデーターに簡単に変えられない難しさがある。
だから為替が対円でよほど安くならないと、とんでもない赤字をこくことがあるので、近年の相場ではとても無理だったのだ。
ところがここへ来て、カナダドルが対円でなぜか下がってきて、また対米ドルに対しても下がってきているではないか。調べてみると米国圏経済なのでこれからの景気悪化の一蓮托生。原油等1次産業品の大幅下落。欧米の金融危機の影響をもろにかぶるということらしい。
↓29日17:40 1カナダドル=76.58円(青線)
さあどうしよう。事業を再開するか、当分このまま保留にするか。もっとも準備して決済に到るまで最低でも数ヶ月かかるから、そのころにはまたもとに戻ってカナダドル・米ドル高になっていたりして。オイラまったくトロイから間に合わないかもしれないね(涙笑)
今ここ
円相場がNY市場で1974年以来という大変動を見せており、CNN電子版でも特集を組んでいます。
今回の変動は円がドルに対して<5.4%>急落したもので、一日の変動としては34年ぶりの大きさになったもので、株式に続き為替市場でも数十年ぶりという変動がでてきています。
まさに末期症状という市場になっていますが、NYの専門家はこのように述べています。
『一夜にして方向が変わる異常な相場だ」と。
変動が大きければ大きいほど市場参加者はリスクに麻痺をしてきます。
今、NYダウが200ドル、300ドル変動しましても当たり前になっており、500ドルの変動でちょっと動いたかな?という感じで、800ドル、1,000ドル以動けば『かなり動いた』という感覚になりつつあります。
本来なら、一般の株と違って動きもあまりなく、安全資産とみなされ保有できてきた【銀行株】も急落したと思えば急騰するという荒っぽい動きであり、とても安心して保有できる株ではなくなってきています。
<株・為替・商品先物>といったすべての金融商品が激動を見せており、これらが最大の変動を見せた時に市場の崩壊が起こります。
今までの暴落が小さく見える、そのような暴落が起こる時期が近づいてきていると言えます。
ドル 99.71円→ 96.41円(-3.3%)
ユーロ 127.33円→121.45円(-4.6%)
ポンド 159.57円→145.73円(-3.0%)
豪ドル 64.79円→ 60.83円(-6.1%)
NY市場で為替市場は一気に<円売り>に走りましたが、東京市場では一転<円買い>に転じており、「仕切り直し」となっています。
今の相場は一方通行に振れやすく上げても下げても急激な変動となりますので、下手に【FX取引】に手を出しますととんでもない状態に追い込まれます。
自信のある方には最高の市場となりますが、素人が手を出せば一気に破滅ということもあり得ます。
売りと買いによって<天国>と<地獄>が日々入れ替わっている相場は異常としか言いようがありません。
金融のプロに云わせると、株も為替も今回の危機から落ち着くまでには、大幅に上がったり下がったりするそうだ。それが今で、11月12月頃まで続くのかもしれないですね。
一粒で二度美味しいオイラのブログ:今日の画像
オイラ、カナダのバンフでロッキー山脈をスキーで滑ったことがあるが、
死ぬかと思った。
零下20℃の中を長いリフトで山頂へ。
からだじゅう震えていた。凍死するかと思った。オイラもう行きたくない。
だけどカナダはアウトドアーの国だ。すこぶるいい。
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