世界金融恐慌・詐欺金融・・・・・・・・今ここ
いやー。ぶったたまげるのは、ここまできても、サブプライムから発覚したこの金融工学を駆使したといわれるこれまでの金融経済の仕組みについて、はっきり国際的詐欺金融だったという話が正式に出てこないことだね。
オイラここ1年、経済・金融に詳しい人のブログで素人なりに勉強させてもらった。ねずみ講モドキでも、国家的規模になると、国際的規模になると、ノーベル賞を盗った金融工学者がお墨付きを与えると、あら不思議。まともな金融経済になってしまうんだ。
2008年10月7日の株式市場の終値をさっきまとめてみた。
日経225-10,155.90-過去52週最高値17,489.00-比較現在値58.07%
上海総合-2,157.839-過去52週最高値6,124.04-比較現在値35.23%
韓国KOSPI-1,366.1-過去52週最高値2,085.45-比較現在値65.50%
香港HANG SENG-16,803.76-過去52週最高値31,958.40-比較現在値52.58%
シンガポールST-2,177.55-過去52週最高値3,906.16-比較現在値55.74%
オーストラリアASX-4,597.900-過去52週最高値6,873.200-比較現在値66.89%
インド SENSEX30-11,695.24-過去52週最高値21,206.80-比較現在値55.14%
イギリス FTSE100-4,605.22-過去52週最高値6,751.70-比較現在値68.20%
フランス CAC40-3732,21997-過去52週最高値5882,07-比較現在値63.45%
ドイツ DAX-5.326,63-過去52週最高値8.117,79-比較現在値65.61%
イタリア MIB30-23.994,0000-過去52週最高値41.643,0000-比較現在値57.61%
スペイン IBEX35-10.862,00-過去52週最高値16.040,40-比較現在値67.71%
カナダ S&P TSX-9,829.55-過去52週最高値15,154.80-比較現在値64.86%
NYダウ -9,447.11-過去52週最高値14,279.96-比較現在値66.15%
今日もまだまだ下がっている。失ったお金に換算するとそうとうな金額になるね。米国・英国だけならいいが、世界中だものね。ロシアなぞはここには無いが、上海総合並みらしい。
いつも主婦の立場で、米国の矛盾を非常に具体的に語ってくれるCheeさんから引用。
金融問題の核心~Credit Default Swaps~ :2008/10/7(火) 午後 4:14:ニューイングランド通信
CBSで、こんなにもリスクの大きいサブプライムみたいなものがどうしてこんなにも平気で取引されたのかの裏側をやっていました。(CDS)Credit Default Swap、どんだけいい加減かがわかります。Wall Street's Shadow Market
Steve Kroft looks at some of the arcane Wall Street financial instruments that have magnified the economic crisis
(最初はちょっとCMがあります)
では、大事なところだけ説明します。(Cheeさん訳)
まず最初に、クレジットマーケットの第一人者のJim Grantが、これがいかにウォールストリートが勝手に起こした災難かを説明しています。
安全な投資、平均以上のリターンを望むクライアントに、小さく刻んだダメ住宅ローンを雑ぜんで、またパッケージに詰め直して、ほとんど誰も理解できない証券を作ったのです。
そして番組は、そういうのを取り扱う元ブローカーの弁護士、サンディエゴ大学で法律を教えるFrank Partnoyに、実際の証券の書類を見せてもらいます。何百ページにもわたって、小さい字で詳細が書かれています。
先生に、みんなこれを読むんですか?と聞くと、「読んでいる人はあんまりいないと思います。」
この複雑な商品は、実際は数学者や物理学者が、アルゴリズムやコンピューターモデルを使ってデザインされたもので、理論上は、リスクは削減されているんですよ。(複雑な計算の式を見せる。)「間違ってましたがね。だって、人間の行動は数学であらわせません。」と先生。でも、S&PとかMoody'sとか、格付けエイジェンシーは、それでもいいグレードつけちゃった。それが、危機の始まりだった。そんで今一番怖いのが、CDS(Credit Default Swaps)というもの。
民間で、しかも公開されていない。万が一住宅ローン投資がうまくいかない時の保証契約。危ない投資をする方は、あんな無茶苦茶なローンなのに、保証されるからっていう安心感で、買ちゃってたわけ。これが、どうして問題かというと、あくまで、スワップであり、インシュアランスではない、とすることにより、規制の外にあったものだからだ。これで、やりたい放題だったのだ。
そこが問題で、本来、インシュアランスなら、ちゃんと法で、いざとなった時に返す資金を用意しないとだめなんだけれど、CDSの場合は、実はその保証側には、本当に返す用の資本の用意がなくても法に触れなかった。あくまでスワップだからね。ところが、今回ボロが出ちまった。さて、どこにも金がねー。でどこがやってたかっていうと、ベアスターンズ、リーマン、AIG。。。。そして、Citi。で、結果はご覧の通り。さあ、このCDSがどのくらいの規模かって?先生たちもわからないようです。が、噂では、ちなみに、この前の安定化案で出た額は、700 billion dollars(7000億ドル)です。
60 trillion dollars (60兆ドル)は、アメリカ合衆国の負債額の4倍です。
これが、全てシャドウマーケットとして、公開されずに動いていた結果なのです。もはや、誰も、誰が何を負っているのかわからない状態なのです。さて、番組は、ISDA( the International Swaps and Derivatives Association) 国際スワップ&デリバティヴ協会のCEO、Robert Pickelという人にインタビューします。
Pickelは、問題はcredit default swapsじゃない、住宅ローン証券だと言います。司会のKroftが、どうみてもおかしいだろ、かくれたレバレッジの賭けで、経済システム崩壊を招いているだろと言うと、そこから学ぶものはありますね。これから理解を深めて、将来に役立てます、みたいなコメント。Kroftが、あなたがたがこの間違いを起こして、あなたがたが理解していなかったら、誰が分かるんですか!と言うと、私たちはこれらの商品の性質はわかってまいすよ。
みんな分かってますよ。有用な商品ですからね。だって。有用なら、どうして経済システムをダウンさせたんだと聞くと、リスクを分かっていなかったんじゃないですか?
サブプライムの影響を見たことがなかったから。Chee曰く「私ね。思うんですよ。こんな闇の悪い奴がいて、金融を、世界を支配していて、ウンヌンっていう話がよく出てくるでしょ?もしかしたら、単にバカなだけなんじゃない?」
これまで特に米国から来た金融の自由化のもと、債権の証券化(CDO)・デリバティブ・ヘッジファンド等々。銀行マン・証券マン・お偉い方々みなこれらはまともなコンセプトの上で運営されていることを前提にしてきた。オイラ達素人は素直だから、そういわれれば疑いなく信じてきた。
しかし今回今起こっていることは、ペテン師たちが国際的に詐欺をしたか、または金を返済できない層にローンを組ませるとそれが不良債権化するという子供でも分かることが、分からなかったバカたちがウォール街を中心に金儲けをしていたということになりはしないか?
「裸の王様」のお話ではないが、上のビデオでもあるようにそろそろ勇気のあるジャーナリストが、口火を切って、おかしいことはおかしいと世界に発信すべき時だと思う。そうすれば、もう感じている世界の人達がおかしいと言い出すと思う。 一説によると、住宅バブルの次の投資銀行らの狙いは世界的CO2排出権に絡むデリバティブに進む予定であったとか。
怖い怖い。日本の環境大臣しっかりしろよ
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コメント
ご紹介ありがとうございます。
要約の訳ですけれどね。
素人の方が常識的なんですね。。。
投稿: chee | 2008年10月 8日 (水) 17時07分
今日10月8日だあ。
終値は前日終値比952円58銭安の9203円32銭(-9.38%)。東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は78・60ポイント安の899・01だった。
すごーい下げ。
{市場原理主義者が主張するように、「市場を自由にして自由な商売をやらせ、不具合が出て来たらルールを見直せばいい」という考え方が通用しないのが金融の世界である。金融の制度設計には理念と理想が必要なのである。そのことを強く認識しなければならない。}
その通りだ。
投稿: アイヤー | 2008年10月 8日 (水) 17時49分