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2008年7月28日 (月)

農業問題 マスコミは中央官庁とズブズブの関係だ。

オイラ、カナダドルが安いころ、コンテナー単位で、北米の建築建材関係を輸入した。十数年ぐらい前から、プレハブ住宅輸入として申請すれば、関税は0となった。このプレハブ住宅扱いというのは、1軒の建物を建てる為の、建築木材・サッシ・仕上材・下地材・キッチン・・・・・・・等々をまとめて輸入すれば、という条件だ。個別に建築木材と建築工具というように部分的な輸入だと認められず、関税が掛かる。また申請が多種になり複雑化して輸入手数料も割高になる。

またある期間、あるホテルの社長に頼まれて、バンクーバーから、航空便でダンジョネスクラブを活きたまま輸入したこともある。ほらサンフランシスコのフィッシャーマンズワーフで食べれる大蟹だ。これも活きたままだと簡単に輸入が出来る。海は繫がっているからね。ボイルした奴は詳細を説明しなければならないし、それこそ検疫で検査ってことで面倒くさい。これはたしか関税が掛かった。

だから関税に関して、経験があるのだが。ただこの金はどこに行くのだろという疑問はいつもあった。そーかそういう仕組みだったのだ。

食糧自給率39%の日本が、なぜ輸入食糧に多額の関税を掛けるのか?関税によって農業を守るのではなく、政府の財源となってしまっている!:株式日記と将来展望TORAさん:2008年7月27日 日曜日   ここより抜粋

欧米でも農業は戦略産業であり多額の政府補助金が出ている。それは即ち国民の税金ですが、日本の関税とは違って農家に直接支払われている。日本の農産物輸入関税は政府の天下り団体が輸入関税を独り占めしてしまって農家に行く分は少ない。だから日本の農産物輸入関税は多品種にわたっている。品種ごとに天下り団体が作られて官僚たちは働かずに高給をもらい続けている。

このような実態はマスコミはほとんど報道しないし、マスコミは中央官庁とズブズブの関係だ。ただ単に天下り反対と言ってもどんな弊害があるのか指摘しなければ効果が無い。毎日新聞の記事ではなぜ重要品目が101品目もあるのか解説されていない。コメ類の17品目も全部に関税を掛ける必要があるのだろうか?

問題なのは農家が輸入関税によって守られていると思い込んでしまっていることであり、いくら高い関税を掛けてもそれは農家への直接の補償にはならない訳であり、政府の天下り団体がピンはねをしてしまって農家には直接には行かないのだ。最大の農産品目であるコメにしても、所得補償方式なら1兆円で済むのに、農業補助金は5、5兆円も使っている。

日本の農業の生産性が上がっていかないのは、ちゃんとした農業戦略が無い為であり、安い海外農産物を高い関税を掛けて輸入して国産価格で売っている。これでは国内農家も輸入物に押されて利益が上がらず、天下り団体は高い関税分を利権として確保してしまっている。それなら単純に欧米のように国内生産コストと輸入価格の差を補償金で買い上げたほうが安く付くのだ。農家にとってもそのほうが利益になる。

これならば、国際価格が上がれば補助金も少なくなるはずですが、日本では天下り団体がピンはねしている為に消費者価格に上乗せされる構造だ。バター不足も同じ構造であり、政府が買い上げて余剰分は海外に輸出できるように、欧米のような補助金をつけて輸出すればいい。それくらいの事をしないと国内自給率は上がらないだろう。

農業補助金に5,5兆円も使われているのに、農業総生産は4,9兆円だ。本来ならば農業総生産に1兆円か2兆円の農家への所得補償金支払えばすむのに、4兆円も無駄にどこかに消えている。それは天下り団体であり農業基盤整備事業という土木工事代金に消えているのだ。つまり農家には回らない仕組みなのだ。

少し読むのにボリュームがありますが、コメントも含めてよんでください。ワーワー騒いでいるテレビ界よ。おまえら中央官庁のリーク流しに操られているだけじゃないのか。もっと番組製作者は勉強せい。

一粒で二度美味しいオイラのブログ:    今日の画像

まあこいつらと、まともに価格競争はできないが。

ただ、こいつら多品種収穫農業には、圧倒的に弱いんじゃない?

家畜に食わせるのには強いが。そこだよ、そこ。

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コメント

亡くなられた石井 紘基さんによると「何らかの形で国家に関わって喰っている人間が5割もいるのである。」だそうです。日本にとってプラスになる事をやるならまだしも、楽してたかるのがおおすぎでしょうね。

石井 紘基 (著)日本が自滅する日―官制経済体制が国民のお金を食い尽くす

序章 真の構造改革とは何か――「もう一つの日本」を直視せよ

第1章 利権財政の御三家――特別会計、財投、補助金

第2章 経済むしばむ“官企業”――特殊法人と公益法人など

第3章 公共事業という名の収奪システム

第4章 構造改革のための25のプログラム

レビュアー: カスタマー   東京都 Japan

著者の石井氏は2002年に右翼を装う人物によって刺殺されてしまった。

しかし犯行動機が不自然極まりないものであったため、

この事件には裏がありそうだと言われている。

計画的な暗殺だったことは、この著作を読んで殆ど確信できる。

何故なら石井氏はこの本で日本に群棲する土人たちが形成する封建的利権構造体について

詳しく分析しているからであり、土人の首長たちは、このように事実を明らかにされることに、

さぞ不満だったろうからである。

この本で石井氏は日本の主要な資本が国家を還流していることを指摘し、日本が表面的には

資本主義を装っているものの、実相としては国家社会主義経済であることを明らかにしている。

毎年一般会計予算成立が報道されるが、国家会計で数倍の規模をもつ使途特定税の会計である、

特別会計は主に農林省、国土交通省の裁量で各地方に配分されているのだ。

必要性も将来性も吟味されていない港湾計画や道路建設計画などの計画経済が

何十年先まで組まれているのである。

この国家社会主義という実相を裏付けるものとして石井氏は就業者人口の職業別分布を上げる。

何らかの形で国家に関わって喰っている人間が5割もいるのである。

確かに国家には収税を通じた富の再配分という機能があるものの、国家社会主義を推進する

日本の場合、一部の国家に取り付いた寄生虫のごとき連中に過剰配分されているという現状が

明らかにされている。

それが昨今独立行政法人という偽装のもとで増殖している国家企業体を通じて

為されているのである。

このような事実を明らかにする力量と強い意志を持つ石井氏が日本にとって極めて重要で

貴重な人物だったことは明らかである。 彼の冥福を祈るとともに、この本を推薦す。
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569614140/ref=pd_sim_dp_2/250-2811494-2388218
(リンク切れ)


うちの紫蘇はスクスク育って、嬉しいかぎりです。
ほったらかしでも割と育つので、土を触った事が無い人にいつも勧めています。先ずは紫蘇から。香菜に抵抗が無ければ香菜も。これでビタミンCのサプリいらず。

投稿: よこはま | 2008年7月29日 (火) 00時15分

http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/1026114b650d9bf57dfaddf2c32e2425  より

>小麦の輸入については、民間が独自に輸入しようとすると約250%もの輸入関税がかかってしまうために、実質政府が独占的に取り仕切っています。 政府は海外からの調達価格に、港湾諸経費(2102円/トン)と国内生産者への補助金となるマークアップ(16,868円/トン)を上乗せした上で、国内製粉会社に売り渡しています。

4月からの輸入小麦価格は69,120円/トンとなりますが、その価格は輸入調達価格の約4割増となっているのです。

日本の小麦の自給率は10%ほどですが、この10%を維持するために、我々は国際価格の4割増の価格を払わされているわけです。

(私見)
「小麦の国際価格の上昇で、関連商品の値上がり」、なんてマスコミはいわばガス抜きとして騒いでいますが。
なんのことはない。もし調達価格に4割載せている手数料を半分にすれば、逆に価格は下がると違う?

1+1=2は簡単に分かるが、ちょっと難しい計算式に複雑化すると、もう中央官庁の思うとおりに納得してしまう。
マスゴミは、思考停止で中央官庁のリークを垂れ流す。
国民は簡単に納得してしまう。関連商品も実は多少便乗値上げは確実なのだが、明確に実証できないからね。彼らに多少ボーナスか。

投稿: 陳胡臭 | 2008年7月30日 (水) 08時38分

大昔、今から40年程前は、確か農家に直接補助金を渡すという現在の欧米式だった。
その頃の農家(農協の組合員)はよく海外旅行に行った(行かされた)ものだ。
海外にほとんど慣れていないので、ホテルの廊下で、ステテコ姿で歩くは、大声で喋るは。中には、要領が分からず、ビデにうんこしてしまったり。
女郎買いも積極的。東南アジアの女郎価格を値上げさせてしまったくらい。

マスコミ・メディアはこぞって農協に代表される農家を批判の対象にした。国民の嫉妬心を上記ネタを材料に煽るだけ煽った。ほかにも洗濯機が2台ある。車が3台ある。テレビが・・・。
やがて、農家への直接補償はやめて、現在の省の天下り団体が安定的に収入が入る仕組みになった。

今から思えば、今の農水省の先祖が、策略的にマスコミにリークして、農家への直接補償制度をやめさせ、代わりに自己への利益誘導をした典型的事例だよ。

投稿: 闇からの声 | 2008年8月 2日 (土) 06時25分

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