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2008年7月15日 (火)

燃料費と漁業者

前回のページで、軽油税についてちょこっと触れたが、もう少し詳しくお話します。今朝のワイドショー(みのもんたの朝ズバ等)で、漁業組合の漁民の全国一斉ストライキの場面が映っていた。どの番組も漁業関係者の発言を煽るように流している。

漁業というのは一種バクチのようなところもあり、高級魚が船が沈みそうなくらい獲れ、また値崩れさえ無ければ、燃料代なぞスズメの涙くらいの経費なのだ。一回の操業で何百万円・何千万円の世界だから。

しかし漁獲量が少なくなってくると、当然経費の燃料費がバカにならなくなるのは確かだ。

オイラの地域にも、現在三つの漁業組合があり、昔からの漁業市場もある。最近まで沖合いにいくつもの定置網があり、またイケス網もあり新鮮なさかなの供給源だ。しかしここでもバブル崩壊に続く不景気をもろにかぶっているのか、いくつかの定置網が撤退している。この定置網の権利と設備だけで億の単位の金額が掛かっている。

そんなこんなで内一つの組合なぞ銀行管理になっていると聞く。獲れるさかなも年々減っているのは確かだ。主にイカ・アジ・イサキ・ワカシ・イナダ・ブリ・カンパチ・ソーダカツオ・シイラ・アマダイ・ホウボウ・・・その他雑魚といったところ。定置網の撤退も獲れるさかなが極端に減ったからだろう。その原因は専門家でも明確には説明できないらしい。

そして今や個人漁業者のほとんどが釣り人やダイビングのためのいわば観光漁業がメインだ。半日で相場は一人1万円前後。釣れても釣れなくてもこの値段。不漁や不景気になればお客は減る。またシケや天候不良で出港中止ともなる。近くの沖辺りをウロウロしている分には、多分燃料費は1万円以下だと思う。

ただ近海で増えてきている鯨・海豚には相当食べられていることは原因の一かもしれない。戦後この海はイワシ・イカが大量に獲れていた。獲れすぎて、イワシは畑の肥料に。イカは干して乾物に。イカを干していると、猫が盗み食いをして、みな腰を抜かしていたとか。猫は干しイカを食べ過ぎるとどういうわけか腰を抜かすそうで。オイラのオヤジが笑いながらよく話してくれたよ。

さて燃料費についてなのだが、確かに世界中の投機マネーが先物取引に集中して実態から遠く離れた高値が作られての結果というのは確定している。ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)という米国で取れる中質原油の先物の価格によって決まる。

そしてこのWTIの生産量は世界の原油のたった「1%」しかない。仮に米国全体の原油をかき集めても世界の生産量の10%にも満たないのだ。まさにカジノ金融投機によって川下は漁業まで影響を与えている。

G8サミットでなんの解決策も出せなかった。こんなことは長く続けることはできないが、G8も国連もこんなことをいつまでも放置しておくことはあってはならないはずだが。まあこのバブルももうすぐ崩壊してその波紋が別の問題を引き起こすことになるだろうが。

オイラの以前のページ参照  石油高騰は、カジノ金融市場から。 2008年5月24日 (土)

あとオイラは妄想するところでは、日本でも供給源がこれに乗じて、それ以上に価格吊り上げをしているのではないかと。そう過去いつの時代でもあった便乗値上げだ。政府は徹底的に監視をしてもらいたい。

漁業者のデモの看板を見ていると、「船舶用ガソリンの税を免除しろ」というのがあった。これをまとめると、まず船舶の燃料は、大きい船は重油、小さい漁船は軽油、もっと小さい船やスピードを競う船はガソリンが一般的。船は道路を走らないので例の特定財源の税は当然対象外だ。だからそのうち重油と軽油は税32.1円は引かれている。

オイラの場合県の土木事務所に行って「軽油取引税免税証」を申請して受け取り、ガソリンスタンドでこれ(証には20L分とか100L分とか記されている)と税抜き金額を払って給油してもらう。同じ条件でのガソリンについては、なぜか引かれない。理由はこれを免税にしてしまうと、陸上の車にガソリンを転化してしまう輩が続出するからとのこと。またほとんど船が小さいので量もすくないから、そのくらいガマンセイと国交省の官僚が決めたのです。

Photo

また各漁業組合では燃料補給についてはそれ以前に漁業連の手数料も問題があるらしい。これは2005年での情報だが。

石油の異常高騰が生産に打撃 県漁連のピンハネも加算 2005年10月15日付

山口県下の漁業者が使用する油は、地域によって価格が異なる【図参照】。この油代には生産保護のために免税措置があって、軽油税32円10銭は引かれる。A重油にしてもしかり。ところが、信漁連の欠損金穴埋めに必死な山口県漁連が法外な手数料をかけ、各漁協も運営費をまかなうために手数料を上乗せする。民間石油会社の利益分もふくめると、手数料の三重どりとなって高額になるシカケがある。「イラク情勢」だけではない。

漁連経由の浜は軽油が67~70円前後が主流なのにたいして、民間と直接取引する浜の油代は5円程度安い。A重油が安いことで有名な浜でも、漁連をとおさずに石油会社との直接取引で57円と、よそより5円程度安い。生産者のために安さを追求する漁協の努力にほかならないが、上部団体にマージンを納めないといって悪者あつかいもされ、圧力覚悟の行動になる。

 昨年、法外な油代負担にがまんならない漁業者らが各地でスタンドと個人的契約を結びはじめ、飛び上がった漁連が事態収拾でしめつけを強めた。山口県の各海域のスタンドにたいしては、「漁業者が使用する油については県漁連を経由するように」のおふれが申し伝えられたと業者はいう。“自由市場経済”などというが、実質は統制経済なのだった。

 周防大島町の旧東和町漁協では、今年3月から漁協をつうじての取引が義務付けられた。9月時点で76円/㍑だった軽油は、10月から2円値上がりして78円/㍑になった。消費税が加算されると82円/㍑にもなる。一方、同じ部落の農協に行くと、74円/㍑で販売しているので、半農半漁の人人は、車にポリタンクを2つ3つ積みこんで購入する人までいる。どれだけの手数料を漁協がぬいているのかは漁業者にも絶対機密事項で公表されない。

オイラこの辺の詳しいことは分からないが、漁協内部でも大きな問題を抱えているようだ。

テレビを見ていて、もう食卓にはさかなが無くなるだとか、民宿のオヤジを出演させて、小さな船外機付ボートを写して、燃料の値上がりで漁に出られないから、お客に出すさかながなくなり民宿をたたむしかない。のような煽りかたはいい加減にやめろといいたい。

低俗だあまりにも低俗だ。

一粒で二度美味しいオイラのブログ:今日の画像

いいね。のんびりしていて(本人は必死だろうが)

オイラもここで生まれ育ったら毎日、こんなことしているかもしれない。

漁業の原点だ。これは忙しい人には絶対出来ないとおもうが。

ココロの中だけで体験してください。

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コメント

この釣り方。ケツが痛そう。
おいらもって10分だな。

投稿: 陳胡臭 | 2008年7月15日 (火) 11時07分

白日夢。国交省の一室でのこと。

漁業連:燃料費の値上がりで困っている。なんとか補助を。

官僚:運送業もなにも皆困っている。漁業関係者だけってわけにいかないんだよ。国民が差別だとマスコミと煽るからね。なんか補助が出来る環境を作ってくれ。

漁業連:分かりました。操業船の全国一斉ストライキってのはどうでしょう。もう漁業をやめるとか大騒ぎをすれば、補助に対して国民も納得するでしょう。

官僚:そうだね。そこだよそこ。我々が指導するわけにいかないからね。準備が出来たら知らせてくれ。マスコミにリークするから。そしたら大騒ぎしてくれ。中トロはもう食べれないとか、さかな料理よさようならとか、あとはマスコミが話題を膨らませるから。

漁業者:分かりました。こちらも覚悟してでやるんだからよい補助を実現してくださいよ。

官僚と内閣:今いろいろやばい事態が発生しているので、国民とマスコミの関心をこちらに向けるのにはもってこいだ。
もんたや古館が飛びつくぞ。朝から晩までこの話題一色になる。国民のほうから補助を与えろとの声が沸きあがればしめたもんだ。おっと漁業者達に今度の総選挙は我が党にと確約を取っておけよ。 フフフ。

投稿: 闇からの声 | 2008年7月15日 (火) 13時17分

ここにきて原油先物が下がってきたね。
もうブッシュ系ファンドは儲けるだけ儲けたので
手仕舞いの準備を始めた?

http://blog.livedoor.jp/nevada_report/archives/164476.html

2008年07月18日

そこで、下落が続いている【原油価格】ですが、今日も急落し3.95%($5.31)もの下落を見せ$129.29で終わり130ドル台を割り込んで終わっています。
今日の日本の原油市場も急落となるでしょうが、値幅規制が入るかも知れません。
原油以外にも【コーン】も急落しており、いよいよ商品市場バブルが崩壊に入ったのかも知れません。

投稿: 陳胡臭 | 2008年7月19日 (土) 08時13分

http://blog.livedoor.jp/nevada_report/archives/162646.html

2008年07月17日

【原油価格】です。

昨日に引き続き今日の【東京・原油価格】先物市場では全面的にストップ安となり、
2008年9月物は昨日に引き続き出来高がありませんでした。買い手が全くいないのです。
<売り手>は売りたくても<売れない>状態に陥ってしまったのです。

明日、もし同じような状況に落ち込めば破産する個人も続出するはずです。

日経平均は何とか上昇しましたが、影には恐ろしい状態になっている市場もあるということを我々は認識する必要があります。

投稿: 陳胡臭2 | 2008年7月19日 (土) 08時16分

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