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2008年5月 2日 (金)

流行はメディアから。自殺もしかり。

またまた自殺流行(はやり)ものが更新されたね。硫化水素自殺か。実は数年前からネットに、これの混ぜあわせ製造マニュアルが掲載され、続々その実験(最期の実験)をする者が増えてきた。本人だけでなく他人をまきぞいにする事が多くなり、メディアとしては取り上げざるを得なくなり、ダイダイ的に取り上げるとそれに刺激され、ネット検索して実験に挑むといういつものいたちごっこなのだが。

新しいタイプの自殺→メディアが大々的に取り上げる→流行→新しいタイプの自殺→メディアが大々的に取り上げる→流行→新しいタイプの自殺。いつものことだ。

硫化水素自殺って楽に死ねるんだろうか?:ニュースな待合室さんより

高濃度の硫化水素の場合、短時間で呼吸や筋肉のコントロールができなくなるので、外から見ると「即死」ということになるでしょうが、これは、決して、身動きができない中、激しい息苦しさを感じながら死んでいる可能性を否定するものではありません。首つり自殺の場合、かなり長い時間意識がなくならず、身もだえながら死ぬケースが多いことが良く知られていますが、硫化水素でも同じようなことになっているかもしれないのです。また、高濃度の硫化水素を長時間嗅いでいると感覚が麻痺するようですが、当然、感覚が麻痺するまでのタイムラグはあるので、異臭を感じなくて済むわけではないと思います。

大昔から日本人は自殺に美学を持っているのか、どうなのか。オイラ小学生の時先生から、自殺の多いのはスウェーデン人だと聞いてそのままインプットされていた。

自殺率の国際比率:社会実情データー図録

自殺率の年齢構造

自殺率が最も高い男子年齢層
25-34 35-44 45-54 55-64 65-74 75歳以上


20
以上
カザフスタン リトアニア
ベラルーシ
ウクライナ
ガイアナ
日本 スロベニア
フィンランド
ロシア
ハンガリー
ラトビア
エストニア
韓国
ベルギー
13-20 ポーランド     クロアチア
オーストリア
スイス
キューバ
フランス
チェコ
デンマーク
ルクセンブルク
中国(本土)
ドイツ
スウェーデン
香港
ウルグアイ
6.5-13 オーストラリア
ニュージーランド
ニカラグア
英国 ルーマニア
アイルランド
カナダ
ノルウェイ 米国
オランダ
シンガポール
スペイン
イタリア
アイスランド

現在は、主に旧ソ連から独立した東ヨーロッパが多い。アジアでは、日本・韓国が目立つ。日本は定年の年齢前後。世界的には75歳以上が多い。後期高齢者はどの国でも大事にされないのか。カナダ人から以前聞いたのだが、バンクーバーの冬は毎日曇り空かシトシト雨ですっきりした晴天がなくうっとうしい天気が続く。多分それが原因だろう、結果的に自殺が多い。だから彼は日本のような温泉をつかったスパランドをなんとか造りたいと云っていた。(なんか思いつきみたいだが。)

最近では、自殺の大半は、一般的な原因+うつ病=自殺という構図が多いとのことだ。このうつ病対策の充実が自殺予防では大事なことらしい。米国等では精神科治療が広く普及していて歯止めになっているそうだ。また長期の喫煙は返ってうつ病を起す一因ともなっているようで、禁煙がうつ病を減らす効果もあるらしい。オイラも禁煙(脱ニコチン)してから、それ以前あった時々襲ってくる、どうしようも無いような鬱感が一切なくなった。

日本で流行り物自殺は大昔から新聞・雑誌・映画・テレビが流行を作ってきた。オイラの頭の中にあるのを全部出してみると。

  • 日光華厳の滝に、有名大学生が飛び込み自殺。それをまねして続々。

  • 熱海錦ヶ浦からの飛び込み自殺。延べで500人ぐらいいるとか、いないとか。ここは昔キングコングとゴジラが死闘を繰り広げた場所で、すぐ上にある熱海城をなぎ倒し(いまでもなぜか健在)最後に両者もつれながらこの絶壁から海に沈んで行き・・・・・・・。オイラご幼少の頃、ここから離れた海岸近くで育ったんだが、そのドザエモンの第一発見者によくなった。今でも覚えているのは、バラ柄のロングスカートで白のブラウスだったか、大変な美人だった記憶がある。彼女の目は開いていて・・・・・・(鳥肌が立ってきたのでやめる)

  • 一般的入水自殺。いろいろな方法を考えて実行するらしい。ボートからカラダに何らかのオモリを付けて飛び込むとか。殺人にもよく使われるとか。

  • 鉄道への飛び込み自殺。これは日常化しているようで。オイラもご幼少のころ、乗車の窓から、半分になった下半身を見てしまったことがある。

  • 建物高層階からの飛び降り自殺。女の子タレントの時など大した理由も無いのに、同じ年頃の女の子は追従飛び降りをしたとか。報道も中途半端にせず、そのタレントのぐしゃぐしゃになった顔写真をだしたら、きっと追従など無かったかもしれないね。今中国発の飛び降り自殺現場のナマナマしい写真が全開だよ。ここに載せようと思ったが今日の主旨とは違うのでやめた。各自自習しておくれ。オイラ的に付け加えると、日本のマンション(共同住宅)の設計は、慣習的+法律的(火災関係)理由で、簡単に飛び降りが出来安いようになっていることもある。

  • 国際的には拳銃自殺。日本では特殊階層の人専用となっている。一般人にも拳銃が手に入る国ではこれが一番手っ取り早い。美学もへったくれもない。

  • 首吊り自殺。圧倒的に日本では多い。ロープさえあればいいし、どこでもできるのでコンビニアンスだ。死刑でさえ採用している。オイラの知人でも二人いるほど普及している。ただ宙に浮いて死ぬことになるので他の自殺とは違う。冥途に行けないという人もいる。

  • タイムスイッチ感電自殺。これもオイラの知人で一人いる。そのころはやっていた。理科系の人が採用するのか?

  • 都市ガス自殺。昔これが大はやりだった。今はガスの成分を変えてしまったが。この中の一酸化炭素で致死するわけだが、肌がピンクがかって死に顔が綺麗だとか。だが充満したガスが爆発して近隣を巻き込むことが多かった。

  • 自動車の排気ガスのホース車内引き込み自殺。練炭の前に流行っていた一酸化炭素系。オイラのおさな友達も10年くらい前にこれで亡くなった。(後から聞いた話だが)

  • 練炭自殺。東北の方の家の掘りごたつは、火力の強い練炭火鉢が多い。掘りごたつの中に頭を突っ込んで寝てしまえば想いは遂げられるはずなのだが、そのようなニュースは聞かなかった。話題性としては、ネットで誘いあって、みんなで渡れば怖くないと三途の川を渡ってしまった。練炭と七輪。レトロなのかなー。

そして今話題の硫化水素自殺。次はなにが流行るのか。オイラ死ぬまで見届けてやる。

自殺をしようと思うまで追い込まれた人は確かに悲惨だ。誰も助けてくれそうもない。自分が生きていることである人に迷惑が掛かる。理由は無限にあるのだろう。ただその中で解決の一つとして、うつ病治療で(鬱から躁になる変わり目が多いらしい)かなり防止ができるようだ。

あと自分自身として、自分よりもっと悲惨な人を想い描くことだ。例えばもう餓死しかない人。死刑が刻々と迫っている人。最愛の人達全てに捨てられた人。・・・・・・・・・・・・その様に考えていくと、結構それに比べて自分は救われていることに気がつくことが多い。

くれぐれもネットで誘われボヤーッとしながら死なないことだ。これじゃバカだ。自殺というのを根絶することはホモサピエンスには出来ないらしい。他の動物で自殺というのは聞いたことがない。人間死ぬのが短いか長いかの違いだけと云われればその通りなのだが。オイラも「なぜ自殺したらいけないのか?」と質問されたら答えに窮する。ただ最低限、他の人を結果的に道連れしてはだめだ。それは物理的にも感情的にも。誰も知らないところで一人で死ね。これが自殺をする人へのはなむけの言葉だ。

最後に大昔、熱海錦ヶ浦の道路の際の岩壁に書かれていた言葉。

「ちょっと待て。考え直せ。死んで花美が咲くものか。」

一粒で二度美味しいオイラのブログ:    今日の画像

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コメント

興味を持って貴ブログを拝見しております。

よく話題になるのは、鬱病を治す抗鬱剤(抗うつ剤)。人に依ってはこの抗鬱剤が引き金で、自殺してしまうという説があります。

私の知り合いがまさにそれで、抗鬱剤を飲んだあと、急に大胆な自分になっていき、死に対する恐怖感が無くなっていったと云っていました。

だから高所からも簡単に飛び込めるような気がするし、自動車にも電車にも躊躇なく飛び込める。

とくにアルコールと併用してしまうと、ますますと言う具合だったらしい。何か悲観して死に向かうというジメジメしたものではなく、なにかスポーツをするかのごとく明るく死に向かう感覚だったと云っています。

私も酒で酔っ払うと、何も怖いものはないような気分になるときがありますが、多少これに似たようなことかと理解しています。


この抗鬱剤やタミフルなぞも含めて、もう少し研究する必要があると思います。

投稿: 抗鬱剤について | 2008年5月28日 (水) 10時18分

米国の銃事件の半分以上は自殺に使われるそうで。
なんたって確実だからね。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080701_gun_suicide_half_us/

TIMEによると、疫病管理予防センターが公開している最も新しい2005年の統計データでは、約3万1000件ある銃による死亡数のうち55%が自殺となっているそうです。その他の銃による死亡は殺人が40%、事故が3%、警察官による射殺などの法的な殺害が2%となっています。これは2005年に限った現象ではなく、銃による死亡は殺人や事故よりも自殺のほうが多いという状況がずっと続いているとのこと。

公衆衛生の研究者は、銃が置いてある家では自殺や殺人によって死亡する可能性が高いと結論付けているそうですが、フロリダ大学で犯罪学を研究するGary Kleck氏は毎年100万件以上の事件が銃によって防がれていると主張しています。

銃による自殺の成功率は90%以上で、飛び降りだと34%、薬の大量摂取だと2%となっており、「銃以外の方法は致命的になるとはいえない」と、銃の研究を行うJohns Hopkinsセンターの管理者代理であるJon Vernick氏は述べ、銃の所有禁止が解除される所があれば、自殺と殺人が増加するか研究する必要があると述べています。

投稿: 陳胡臭 | 2008年7月 2日 (水) 09時54分

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