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2008年5月 7日 (水)

NHK:病の起源-「骨と皮膚の病気」

オリンピックの競技では、あの筋肉質の黒人選手達が大活躍なのだが、水泳競技に限っては黒人の姿がない。競泳・水球・シンクロナイズであの黒人の素晴らしい体力を観てみたいと思うのだが。過去の映画のシーンでも黒人が泳いでいるのを観たことがない。なぜだろう。

カナダのBC大学出身のアイリッシュ系パティ坊にその辺を(嫌味を込めて)聞いてみた。オイラの筋書きは、白人の人種差別→黒人と一緒に裸で水の中に居るのは嫌だ→黒人は水泳の練習はしづらい→黒人の水泳選手が生まれないだろうと。

彼の答えは意外だった。黒人は筋肉質で比重が大きいので、比較すると水に沈み易い。自分が学生の時アルバイトでプールの監視員をやっているとき見たのだが、黒人の子供達が練習していたのだが、懸命に泳ごうとしても可哀想なくらい沈んでしまったと云っていた。

そこで調べてみたのだがなかなか両者の意見が対立していて正解がわからない。多分黒人に詳しい白人は知っているのだろうが。正解を誰か教えてくれ。

教えてgoo:検索「黒人 水泳」 

  なぜ水泳関係には黒人選手がいないのですか

NHKスペシャル:4月20日(日)放映「骨と皮膚の病気」は、目から鱗が取れたような面白い番組だった。受信料を払っている甲斐があった。なかなか肌の色の問題は取り扱いの難しい分野なのによくやった。

6万年前アフリカを出て世界中に広がっていっていった人類。太陽の光にあわせて肌の色を様々に変化させていった。その肌の色が私達に病の種をうめこんだそうだ。

チンパンジーは600万年前人類と別れたもっとも人に近い動物だ。その体の毛の下にある肌は白っぽい色でメラニンはほとんどない。白い肌が黒い体毛で覆われている。

330万年前登場のご先祖様 アウストラロピテクス・アファレンシスは、強い太陽光を避けるため森に住んでいた。しかしグループ抗争や食料が尽きたりすると別の森に移らなければならない。森からサバンナに出て行く時大きな障害になった。強い太陽光線で体毛の為体温をうまく下げられないので、長時間歩くと熱中症と隣り合わせ。倒れれば野獣に食べられてしまう。

250万年前登場のご先祖様 アウストラロピテクス・ガルビは足が長くサバンナを長距離歩いていた。体毛はかなり薄くなっていた。こんどは紫外線による害が大きな脅威となった。胎児の成長には葉酸という栄養素が欠かせない。強すぎる紫外線に当たると葉酸は破壊されてしまう。葉酸の破壊は子孫を残せなくなる。人類は紫外線から身を守るためにメラニンというバリアを全身に張り巡らした。それにより昼間、肉食獣の食べ残しやら栄養価の高いものを食べられるようになった。そして進化したのが私達ホモサピエンスだ。メラニンを獲得することで、灼熱の太陽をものともせず、数十キロに渡って獲物を追いかけるハンターになったのだ。

我らホモサピエンスが20万年前アフリカで誕生した。「ミトコンドリア・イブ」と「Y染色体アダム」って奴だね。そして彼らは獲物を追って生息域を少しずつ広げていった。そのときは褐色の肌。アフリカを出たのは6万年前とのこと。

その後アラビア半島で二手に分かれたと考えられている。東に向かったルートではインドシナ半島を経て2万年後にはオーストラリアに到達。1万5千キロに及ぶ大移動。

これに対し北に向かったルート(ヨーロッパ方面)は、たった6千キロ移動するのに2万年かかった。それは紫外線の弱い緯度の高い地域に移動するとき、くる病の原因となるビタミンD不足がたちふさがったためらしい。

そして人は肌の色を変えることでこの問題を解決した。紫外線量の少ない北は肌の色を白くして紫外線の吸収を多くするためメラニンを少なくする。ある学者が世界中の紫外線量を計算しそれを地図に落とすと現在のオリジナルな人種の肌の色と一致していた。

人類はそれぞれの土地の紫外線量に合わせて肌の色を変化させた。突然変異で肌の色が白い人が生まれなかったら、北には人がいなかった。目の色(青)や金髪もメラニンが少ないところで生まれた。だから逆にいまでも褐色の肌の人にとっては、北に住むことはビタミンD不足の病気を引き起こすことがあるらしい。

北極に近いグリーンランドに人類が到達したのは4500年まえ。肌の色の濃いイヌイット(エスキモー)は特別な知恵でこの地を生き抜いてきた。アザラシ・鯨・さかな等を取って生きる狩猟採集民。魚の内臓にはビタミンDが大量に含まれている。アザラシはその魚を大量に食べるので、脂身にビタミンDが蓄積されている。だが今では食生活が大きく変わろうとしている。大型スーパーの出店で伝統食(ビタミンD)を食べる量が少なくなってきている。冬になると大変紫外線がすくなくなってしまうので、この結果ビタミンD不足による病気が増えてきている。

今度は逆に南半球。人口2100万人のオーストラリア。220年前からヨーロッパから移民がやってきた。今この移民の子孫達の間で深刻な病が広がっている。皮膚がん。紫外線をブロックできず皮膚がんになってしまう。一生のうち3人に2人がこの病気に掛かる恐れがあるらしい。オーストラリアは世界中でもっとも高い確率で皮膚がんになるだそうだ。オーストラリアに適しているのは褐色の肌。もともとこの地には褐色の肌のアボリジニという人々が住んでいた。4万年前からこの地に住んだ子孫だそうだ。現在オーストラリアでは子供には徹底的に紫外線をガードした服装をさせているらしい。

この番組で壮大な人類の歴史を学習させてもらった。白人が日光浴をよくするのは、あくまでも北欧の地に於いてということだね。大昔デンマークに行った時見たのだが、海岸では多くの人たちが裸で日光浴をしていた。多くの若女性が胸当てや下当てをはずして全身に太陽を浴びていた。

これが赤道直下で日光浴したら強すぎて皮膚がんになっちゃうんだ。黒人は、北欧では口からビタミンDをとらないと間に合わないんだ。日本人はその中間の肌の色。イエロウってことか。まあ日本人はどちらでもOKみたいなので、その点では世界中安心して暴れまわれるみたいだ。

一粒で二度美味しいオイラのブログ:      今日の画像

オイラもここで生まれたら、こんなことやっていたかもしれない。

人種ってまだまだ分からないことが、いっぱいあるような気がする。タブーを含んでいるからね。

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コメント

私も絶対に輪に加わっていましたね。LEE

投稿: LEE | 2008年5月 9日 (金) 10時57分

LEEさん

取り上げて頂いてありがとうございます。
お陰でLEEさんのお客さんを分けていただきました。

黒人の水泳に関してはどのようなお考えでしょうか。

投稿: オイラ | 2008年5月 9日 (金) 11時57分

仕事がら、いつの間にか肌の色を全く意識しなくなりました。切れば、中身は一緒です。黒人の水泳という問題提起自体が面白いと思いました。ただ、個人的には白人ブロンド美人が好みです。 LEE

投稿: LEE | 2008年5月10日 (土) 07時27分

黒人の子どもたちの足の輪をつくっているのは、何か意味があるのでしょうか。また、これの原画はどこから入手されたのでしょうか。

投稿: | 2008年10月 5日 (日) 10時36分

なんの意味かわかりません。
なんかのゲームなのか。
画像はネットサーフィンで拾いました。
なにか興味があるのですか?

投稿: オイラ | 2008年10月 6日 (月) 14時59分

人類の大移動とか、壮大ですね。感動しました。
移動に伴う様々な困難の結果、現在の肌の色へと進化したんですね。
皮膚ガンに苦しむ現代のオーストラリア人と同様、最初に森から出た猿人たちもさぞ大変だったことでしょう。
そんなこと考えると、人種差別なんかホントくだらないなって思えてきます。

投稿: 名無し | 2009年7月22日 (水) 21時56分

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