青天の霹靂だね。三浦さん。お金はどうするのよ。
サイパンの穏やかな日、帰りの空港で突然の逮捕。これこそ三浦和義にとって「青天の霹靂」だっただろう。いままでサイパンで快適なホテルで過ごしていたのが、一転して殺風景な狭い留置所。有料の弁護人。この白人弁護人いくら三浦に請求するのだろう。
日本だって金を出せなければ、所詮弁護士なんて冷たいものだからね。大抵着手金とかいって50万円ぐらいの請求が来て、それを払わなければ、話はそこから先に進まないからね。オイラのポン友に弁護士がいる。昔、報酬について聞いたことがある。実質その依頼物件に際して1日分(8時間)の日割り計算で見たときいくらぐらいの報酬を考えている?と。そしたら平然と答えたね。「まったく概算だが、10万円以上/1日ぐらい見るのが普通だよ」と。同じ国家資格でも一級建築士なんて哀れなものだよ。大臣の勧告で報酬規定の指針は出ているが、その通り取っている事務所はほとんど無いでしょう。1物件の仕事量が莫大で結果的に日割りで計算してみると、土方の労賃以下の場合もある。まして昨年改正建築基準法で仕事量はどっと増えるし。
仕事量からみれば宅地建物取引業(不動産屋)が一番いいかもしれない。売主買主双方から物件価格の最高(3%+α)づつ取れるからね。ラッキーなら電話数回+面接数回+書面作成数回+現地調査数回で1億物件で合計600万円+α取れる。但し昔から「千三屋」といわれ、千件のうちで決まるのが三件程度の商売だといわれ、成約になるのが少ないというデメリットはあるが。だから不動産バブルの時は莫大に件数があったから、不動産屋は笑いが止まらなかった。大きな顔をしていたよ。
さてこの裁判経費(主に弁護人への報酬)について考えてみよう。
容疑者の白人の弁護士は面会の度に言うのでありました「ファイト、戦いましょう。アメリカ合衆国では闘わない者は負け犬同然となります。」勝利を信じて戦うのです。闘うことでしか、救われることはありません」ヘタをすれば終身刑、悪くすると死刑になりかねない身でございます。容疑者の立場で闘うことに異存があろう筈がありません。目の前で「ファイト」を連発するこの若い白人の弁護士が容疑者には神様に見えてきました「南洋の小島で、こんな情熱的な弁護士にめぐり会えるなんて」容疑者は自分の人生の運がまだ尽きてないことを確信しました。
面談が終わりもう一人の連れの弁護士と通訳が立ち去ろうとしたその時でした。「神様」は一枚の紙を差し出しサインを求めてきました。紙にはアカウント・ペーパー(清算書)と書いてあります。本日の弁護士の面談料として同僚と一緒の二人分500$、通訳料200$、書類作成費200$との数字が読めました。この1時間足らずの面談に日本円で約10万円の費用がかかった計算です。が高い、安いを云っている状況ではありません。命、がかかっています。容疑者は迷わずサインをして弁護士に清算書を渡しました。
弁護士は清算書を受け取ると突然申し訳なさそうな表情をして何か言いました。意味が分からず通訳の方を見ると、通訳氏は弁護士から清算書を受け取って容疑者にある部分を指で示しました。そこには「残金550$」の数字が記されてあります。通訳氏が言いました。「二週間前、あなたの奥様預かった弁護士費用2万$の残金があと550$となりました。これは一回の面談費用にも不足する金額です。したがって残念ですが本日で私達の弁護活動は終了することになりました」
「馬鹿な!」容疑者は思わず叫んでいました。「いまさっき、ファイトだ、と言ったのは誰だ、自分のファイトマネーのことを云ったというのか。突然金が無くなったから今日で弁護を打ち切るなんて、アメリカの弁護士には弁護士として倫理は無いのか」弁護士達はただ押し黙っています。「あといくら必要なんだ」「○万$」通訳氏はあらかじめ想定していたかのように、弁護士を見ることもなくスラリと答えました。「!?」アヌスに打ち上げ花火を突然差しこまれたような気分となりました。
「このサイパンでの闘いだけでそんなに必要なのか」が、この後容疑者は「前門の虎後門のオオカミ」との闘い、といわれる米国本土の裁判の闘いで「地獄の沙汰も金次第」の本当の意味を知ることになるのであります。合掌
<オイラ>
上記は事実なのか、想像なのかオイラ判断できないが、この世界では限りなく事実に近いかもしれない。
シュワちゃん知事もサイパン知事(北マリワナ諸島)もロスに護送は同意したので、いよいよ舞台はロスになる。オイラ詳しくないが、米国では裁判に勝つと裁判費用・弁護人費用を負けた方に支払いをさせることができると云われるが、今回の場合どうなるのだろう。ロスでの三浦側が選任した弁護人はマーク・ゲラゴスという凄いやり手の弁護士だとか。その代わり弁護報酬も飛びぬけて高いらしい。かのマイケルジャクソンでさえ後半、その報酬料を払えなくなり維持できなくなったとか。多分数億以上の金が掛かると思うが。
「 弁護費用は高額。マイケルの弁護団を退いた際は、直前に「高額の弁護費用がかかるためマイケル側が更迭を検討」と報じられた。元社長の弁護にかかる高額報酬を誰が払うのかについては、バーライン氏らは一切回答を避けている。」
誰がそんな金払えるのだろう。名前だけ日本人に売って途中で弁護放棄するつもりなのか。まあ日本の弁護士もナニだが、米国の弁護士はもっともっとナニだからね。
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