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2008年3月30日 (日)

サンプロ:討論・改正貸金業法

今日のサンデープロジェクト(サンプロ)で改正貸金業法について面白い特集をしていた。なんでもこの法律は昨年(07年)12月に成立したとのこと。

十年程前以前は深夜、武富士のエロっぽいダンサー達のCMが印象的だったが、以後だんだん全時間帯で消費者金融(サラ金)のCMをやるようになってきた。このサンプロでさえ問題になった「商工ファンド」のCMは毎回だった。オイラはそのCMに怒ったものだ。素人っぽい女の子が不器用に演出したり、子犬を使っていかにも善良な会社をアピールしたり、その他手を変え品を変えまるで金を簡単に借りることが出来、返済の事は思考停止をさせるCMばかりだった(年利は29.2%を堂々表示)。「武富士」「プロミス」「アコム」「アイフル」「モビット」「アットローン」・・・・・・・・・。いかにも気楽に借金が出来る風潮を作ってしまい、多くの多重債務者、またうっかり連帯保証人となった人の人生までも狂わしてしまった事例を多くだした。最高裁の判決でガラリと変わり、問題になっていたグレーゾーン金利について結論がでたわけだが。

司会が田原総一郎。改正貸金業法賛成側が、これまで戦ってきた木村・新里弁護士2人、反対側は憲法学者の小林節・経済アナリスト植木栄介。今日は雨降りなのでこの討論のテープ起こしに挑んでみる。

ようやく数年前から、以前のようなCMは姿を消し、あっても年利20%以下の消費者金融類のCMがちらほらの状態になっている。なんでも裏話としては、消費者金融のCMでは広告代理店、テレビ局はホクホクで莫大なCM料を稼いでいたのだ。できればあの夢をもう一度かもしれない。

改正の柱は

    • 改正は金利(年利換算)20%~29.2%の撤廃。それ以上で貸したら刑事罰。
    • またその人の年収の3分の1を超える貸付等返済能力を超える貸付の禁止(総量規制)。
    • 過払い返還請求が出来る。

これらは今年6月に施行される。

現実的影響はすでに出ていて、’96年に3.28万から’07年には1.18万貸金業者数に落ちている。現在貸し渋りが発生しているとの説明のあと、これは良い改正なのか改悪なのかの討論が始まった。

木村弁護士:改正の理由として、消費者金融利用者が1400万人にもなってしまい、そのなかで5社以上の多重債務者の借入金総額200万以上の人が230万人(大阪市の人口に匹敵)、経済生活苦での自殺者約7000人(’06年)自己破産者18.4万人(’05)。間接的では犯罪も多くの発生。多重債務者問題の解決のためが大きな主眼だ。

新里弁護士:業者が先取りした体制に変わってきているので、多重債務者の数はここ1年で50万人減り’08年1月では124.2万人になった。大きな成果が出ている。

小林節:成果については正しいとおもうが、これまで3割の金利で稼いでいたのが2割に落ちると、粗利が2割では商売が成り立たないと思う。その分マーケットが縮小してしまう。金利20%以上で借りて資金を回していた人達がお金を借りられなくて倒産してしまうこともあり得る。

植木栄介:去年の9月頃から、資本金1億円未満の会社の倒産が非常に増えてきている。理由としては金を借りれなくて倒産したと数字から見れる(貸し渋り)。

木村弁護士:ニーズがあるからそのような金融(以前のシステム)を認めなくてはいけないという意見もあるが、このニーズというのは、中小企業の場合、まず銀行から借りる、保証協会から借りる、国民生活金融公庫から借りる、そして親族から借りて、なお赤字状態で高利の金融を借りるという構造になっている。そういうところから借りて中小企業がもつはずがない。結果的にそのようなニーズというのは、健全なニーズなのか。本当の正しい判断というのは、廃業するか合併するかなのに、街金融があるからそちらに行ってしまう。またその場合保証人をとって借りるわけで多くの人を巻き込んでいくのです。そして倒産というケースになってしまう。

小林節:木村先生のお話では無理やり借金を重ねてやっている人は、再出発させたほうがいいというお話でしたが、事業家の気持ちとしては、そうやっても事業を継続して行くことが喜びだと思うのですよ。その結果倒産が増えても本人たちは喜んでいないと思う。

植木栄介:(表を示しながら)米国は連邦は制限はないが、州によって違う。NY州では25%。イギリスは基本的になし。ただこの金利以外でもそのほかもろもろ日本にはない諸雑費が加算されるので日本でいえば30%以上にもなる場合もある。(ドイツは判例で市場金利の2倍。イタリアは法的にありで平均実質利率の4/3。→これらはなぜか説明せず)

新里弁護士:イギリスの場合はあまりにも高利貸しが跋扈してしまい、なんらかの規制をする方向にある。

木村弁護士:(表を示しながら)グレーゾーンの歴史で1954年頃出資法金利109.5%だったのが、様々な問題が起こるたびに段階的に下がってきて、73%→54.75%→40.004%→29.2%そして今回の改正で0となり、利息制限法の金利となった。高利貸し被害から守るため議論と議論を重ねて今日まできた。

小林節:粗利が3割から2割に落ちたことで仕入れ経費で業者はなりたたない。限度を超えたと思う。今回の改正は憲法違反だ。

「職業選択の自由」の侵害→貸金業者の財産的基礎案件として5000万円以上と規定された。採算割れの低金利も法定化し、多数を廃業は追い込む。

「財産権」侵害→資産を運営して業を営んでいるが、その使い方まで過剰な制約を受けしかも、転業を余儀なくされた者は新しい出資を強制される。

「平等権」侵害→今回の改正で「貸金業」に上述のような差別的な弾圧がかかってしまう状況が生まれた。

「生存権」侵害→国家権力が発動された法規制によって商売が出来ない状況になってしまった。転業に失敗すれば生活が困窮してしまう。

田原:過払いした分を戻しているが、その返還額が4000億あると。弁護士さんずいぶん儲かっているんですね。

木村弁護士:それらは多くの人たちが手間隙かけてがんばって取り戻しているわけで、本人に返しているわけで、儲かっているわけではありませんよ。

コメンテイター吉崎達彦:これは法学部の議論で、経済学部の議論でいうと、なぜ被害者救済の方法で利息制限が必要なのか。ほかの手段でできないのか。今の司法には疑問が多い。裁判は変な判決がいっぱい出るし、検察は国策捜査だし、弁護士さんも変なひと一杯いるし、過払い請求なんかも弁護士さんを儲けさせるためなのじゃないかとか。

木村弁護士:これは大変手間隙が掛かることなので、儲かるというものじゃない。

田原:儲けている弁護士もいるけど木村さんだけは儲けていない?。

植木栄介:この過払いの問題が下手をするとアメリカのサブプライム問題のようになる。ローンが証券化する。アメリカのサブプライムローンというのは、日本の消費者ローンに似ている。その消費者ローンは全体で40兆円。米国のサブプライムが100兆なんです。ということはGDPの米国の比率と同じなんです。証券会社が潰れるとその証券は紙切れになる。米国のサブプライムと同じなのです。

木村弁護士:このような議論は高利貸し、貸金業がどれだけ厳しい取立てをし、どれだけ借金漬けにしているか、現場をよく見た上で議論しないと。経済論争だけやっていたら、7000人自殺してもいいじゃないですかと、世界が発展すればいいじゃないですかと、国民の視点にたたないとだめですよ。

<オイラ>

この討論は、完全に2人弁護士VS田原・小林・植木・吉崎・テレ朝だね。小林ってかなり前からテレビによく出るが、憲法学者ってなにかおかしい。土井たか子もそうだったが。一般企業の粗利と貸金業の金利を粗利としているところで、浮世離れしていると感じた。

オイラ宅建の免許も持っているが、宅地建物取引業を開業するには、基本的には1000万円の金を供託しなければならない(他の方法もあるが)。これを「職業選択の自由」が侵害されたとは誰も思わない。一級建築士の資格があり建築士法で様々拘束されているが、それを「財産権」の侵害とは思わない。「平等権」・「生存権」の侵害ってのも小林の説明は屁理屈にしか響かない。いわゆる現場を知らない学者馬鹿の思考だよ。

植木栄介ってのもコンサルタント会社の副社長とのことだが、最後は米国サブプライムと同じだと脅してきた。サブプライムのようなインチキ金融にならないようにしなければならないという視点が全然ない。

最後の田原の発言でこの討論の意味がわかったよ。彼らに対する腹いせだよ。田原は昔から単純なところがあって、すぐ心の中を口に出す。これに携わった弁護士はさぞ儲けただろうという発言だ。

確かに弁護士の時間当たりの報酬額は大変高い。オイラからみて羨ましいかぎりだ。しかしそれはこの消費者金融関係だけでなくすべてで同じだ。だからこの場での田原の発言は二人の弁護士に対してまったく失礼で常軌を逸している。田原は時間当たりいくらもらっているのか?登場弁護士もビックリの天文学的金額だよ。その上高額な講演料が取れる。他の出演者も同じだ。さすが田原、電波芸者の踊りを見せてもらいました。

とにかく借金はまかり間違うと麻薬と同じ状態となり、身も心も滅ぼすもとになる。特に悪い金融会社は数社で廻し合い、追い込み莫大な金額に膨らまされることは一般の戦略だ。特に悲惨なのは女性群で最後は体で支払わせられるところまで追い込まれる。まあ憲法学者さんやコンサルタント会社役員や、田原のような雲の上の人にとっては関係ない話なのだ。

一粒で二度美味しいオイラのブログ:     今日の画像

イヤー。スケベおやじゼンカーイ。

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コメント

2ちゃんねるのこの討論への反響デース。

59 :文責・名無しさん :2008/03/30(日) 12:27:23 ID:D4VEtiaF0
サラ金がつぶれると日本経済が大変なことになる。
自殺者が増えてもそれは自己責任。
こんな、一部サラ金業者の利益を代弁するような内容を堂々と放送するとは。田原の耄碌ぶりは深刻だ。

360 :文責・名無しさん :2008/03/30(日) 12:31:45 ID:JE9rV0FA0
>>359 正に開いた口がふさがらなかった。
 『麻薬の販売は正当な需要と供給とで成り立っている。
それを規制するのは人権侵害だ』
的な噴飯ものの論議が延々となされていた。

361 :文責・名無しさん :2008/03/30(日) 12:41:41 ID:Yf/cayjD0
グレーゾーン金利はもっと議論されるべきものだよ
グレーゾーンが駄目なら商社がやってることは基本駄目ってことになる扱ってるものが金だと悪で商品だといいとか無理ありすぎ金融は取立てが酷いって商社もかなりえげつねーよ

362 :文責・名無しさん :2008/03/30(日) 13:02:33 ID:D4VEtiaF0
>>360 俺もまったく同じことを思った。
特効薬が出来たおかげで、病気で病院に駆け込む人が減った、
そのために病院が経営難に陥り、経済が悪くなるのはいかがなもの
かと言っているに等しい内容。
経済学部ワールドって、どうしようもない。

363 :文責・名無しさん :2008/03/30(日) 15:43:24 ID:zurop9200
最後にアナウンサーが「29.8%が悪くて20%が言いという理由
がわからない」ってのもびっくりした。
利息制限法知らないんだ。
出資法なんて言い逃れに後から作ったもので、利息制限法が本則。
利息制限法に基づいて20%以上は違法となってる。

こんなこと知らずに報道番組で司会やってるのか?
それとも朝日お得意のオトボケか?
ぼけてるのは田原の欲ボケだけで十分だろ?

364 :文責・名無しさん :2008/03/30(日) 15:59:24 ID:zs40+HlR0
つか貸し金業でどれだけの悲劇が繰り返しされてきたのか、 サンデープロジェクトのメンバーは全く知らないんだな....

借りる奴が悪いというけど、そいつの家族親戚、保証人とかみんな地獄をみてる。返せる当ても無いのに借りることが出来るからだぞ? 借りる馬鹿に借金背負わせて、そいつじゃなく、周りの人間から金をむしりとるビジネスやってきたんじゃねーか。
数字じゃねえんだよ...俺も「29.8%が悪くて20%が言いという理由がわからない」
というこの番組の結論のような最後の感想にビックリした。あまりに貸し金よりの番組だと思った。


365 :文責・名無しさん :2008/03/30(日) 16:44:30 ID:IFm7J0mu0
悪徳サラ金の援護をする、慶応大学と朝日テレビ、国民を敵にする。
朝鮮人のサラ金からお金貰い世論工作するのか、ひどい奴らだ。

367 :文責・名無しさん :2008/03/30(日) 17:20:42 ID:lD7IoBgV0
>>364
サンプロは
世間でバッシングされるまで商工ローンがスポンサーをしてました。


368 :。 :2008/03/30(日) 17:55:48 ID:zurop9200
>>367
ここまでやるか?サンプロ。

サラ金が担保無しに貸せる理由は、家族に追い込みかけるから。 親兄弟の勤め先にも回収に行くから、融資には関係ないものが払う羽目になる。

アメリカのサブプライムで家とられるだけとはワケが違う。

そんなことわかりきってるのに、よくまあんな論理を堂々とテレビで・・・・

369 :文責・名無しさん :2008/03/30(日) 18:00:06 ID:cejyAsPF0
顧客を何人も自殺に追い込んだ会社の従業員なんて
路頭に迷おうが生存権を脅かされようが
それこそ「自己責任だ」っつうの

小林は資産全部取り上げてサラ金で200万の借金して
ついでにシャブ中のチンピラの保証人とパチンコ中毒の主婦の保証人になって 1年間苦しんでから自説をもう一度主張して欲しい

371 :文責・名無しさん :2008/03/30(日) 19:09:55 ID:D4VEtiaF0
>>369
そうそう。多重債務者の自殺者については「自己責任」なのに、なぜサラ金がつぶれることについては「自己責任」といわないのか。根本的な疑問を感じた。

しかも、多重債務者の弁護士なんて大したカネにもならないだろうに、弁護士がこれを利用して儲けようとしているといわんばかりの内容にも疑問を持った。
それより、竹中や田原、テレ朝がサラ金の肩を持つことで一体いくらつかまされたのかを知りたいもんだ。

http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1178425051/


 
 

3

381 :文責・名無しさん :2008/03/31(月) 09:15:19 ID:OB2aConZ0
露骨なサラ金寄りの番組構成。オワットルな。

384 :・ :2008/03/31(月) 10:49:03 ID:WE4C6XZt0
>>381
「人権派弁護士が悪い」ってな事を言い出してたよな。
「還付請求で弁護士が儲けてる」とか。
あいた口がふさがんね~。
帰ってくるのは20%以上の部分だけ、すべて無効になるのは100%以上のヤクザ契約だけ。
解ってていってんだろ?
いまだに深夜はサラ金のCM、
「お得意さんの機嫌もたまにはとっとか無いと」か?
385 :文責・名無しさん :2008/03/31(月) 13:08:04 ID:+pBe4x2X0
>>363
その論議は、
『酒や煙草が良くて、覚せい剤がダメだという理由が分からない』
と言っているのと同じだよなw

昨日のサンプロは酷さを通り越して、一種の快挙だよ、快挙w


投稿: 2CHラー | 2008年3月31日 (月) 14時42分

はっきり言って弁護士は儲かっています。過払い請求して戻ってきた金額の全部を債務者に返還しているのではなく、ほとんどを費用として弁護士が取ってしまい残りを債務者に渡すのです。債務者は弁護士が返還請求をしていくら取り返したのか、そのうち費用がどのくらいかかったのか内訳のようなものはもらえず「はい、いくら取り返しましたよ」と現金をもらうだけです。実際はもっとたくさん取り返しているのにあたかもこれだけ取り返しましたみたいな感じで。債務者は借金がなくなった上にすこしでもお金が戻ってくればありがたいと思うでしょうが騙されてはいけません。弁護士にとって過払い請求は「宝の山」なのです。

投稿: | 2008年4月 4日 (金) 14時52分

本当に弁護士は儲かっているみたい。だって、弁護士本人たちが言っているんだもの。過払いバブルだ!って。そのおかげで自社ビル建ることができたって、テレビで豪語していました。弱者の見方とか言っているけれど、そんな弁護士信じられません!

投稿: | 2008年4月 6日 (日) 22時57分

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