米国はそうとう暮らしにくくなって来た。
日本がバブルの頃1990年前後、米国に行くと(日本円に換算して)なんて物価も安く暮らし易い国なんだろうと思った。住宅価格も日本と比べ格段に安い、家賃も安い。ガソリンも安い。高速道路は無料。大学での掛かる経費も日本と比べ遜色がない。食料品の価格も肉類なぞこんなに安くていいのかい。ってなもんだった。去年のサブプライム問題が日本で知れ渡り、それがCDO絡みでその影響が現在世界的に波及して、奈落の底への片道切符の体裁を整えているが。
昔から米国では、子供は成人したら実家を出て自分で働き(学生ならアルバイト)実家の家計からおさらばするのが当たり前だった。日本のように何からなにまで親が金銭的にも面倒をみるなんてことは、周囲が許さなかったし、本人のプライドがゆるさなかった。ところが、今や変化して日本と同じようにしなければならないくらい、暮らしにくくなっててきていて、親の家に何時までも居候しなければやっていけないようになってきたらしい。
最近米国に行っても、物価の高さには驚いてしまい、1US$=105円前後でも昔の割安感はまったく無くなってしまった。相当なインフレになってきているらしい。またそれが一般の旅行者にはあまり目にふれない、サービス業・保険業なんかも物凄いらしい。
愛読している「ニューイングランド通信」さんからなのだが。なかなか実生活に基づいた紹介なので、なんとか評論家のポジショントークよりよっぽど有益だよ。
むしろ今のアメリカ中間層がどんな悩みを抱えているのか、というのがよくまとめられていました
以下抜粋です
生活費はどんどん上がっています。番組でも取り上げられていましたが、大きいのは住宅費、医療費、教育費です。(車もですね。)
住宅はご存知の通りのバブル。場所によっては何倍にも膨れ上がりました。バブルに悩んでいるのは、サブプライムで最近家を買った人々だけではないんです。その前に家を買った多くの人たちが、家を担保に借金しまくり月に何千ドルもローンを払っています。どうしてそんなに借金する羽目になったのかというと、決して贅沢のためだけではないんです。生活費が高いんです。ボストンから東京に移ってきた私たちは、30~40%生活費が減り喜んでいます。大学の費用もこの10年くらいで、物凄い上がっているそうです。今は私立大学だと年間500万円かかるそうです。しかも寮制のところが多いので、その費用も膨大です。うちの旦那によると、彼が大学に行った時は、グラントと呼ばれる学費ディスカウント制度が豊富にあったので、成績が優秀だったり、マイノリティだったり、まあ色んな条件でかなりの学費がディスカウントされ、中間層でも学費のローンと合わせればどうにかなったそうですが、最近の傾向としては、学費が年に10%とか平気で上がるうえにグラントが減り、ほとんどをローンでまかなうしか無い状況になっているそうです。大学だけでなく、保育園から何から、中間層にとって子どもの教育費は頭の痛い問題になってしまいました。日本でもそうだというかもしれませんが、日本の何倍もかかるのを想像して下されば良いと思います。
悲惨ですねえ。
でも日本がそうなるのも時間の問題かな?医療費の自己負担はどんどん上げられるし、教育費も高くつきますね。(学校でまともに勉強を教えないから塾に行かざるを得ない)
住宅バブルはないけど、優遇税制をいいことに低所得の人たちにもじゃんじゃんマンション買わせましたね。ほんと夢のない世の中になったもんですねえ 。本当にこの国が「世界で一番豊かな国」と思っているアメリカ人がまだ多くいるのかが不思議です。先週、危機感を抱えた私たちは銀行の投資アドバイザーと話しましたが、「後数年すればまた景気は回復する」というような楽観的な展望で全くあてになりませんでした。アメリカ脱出をすべきか否か、本当に悩んでいます。
昨日のNHKスペシャル見ました。二十数年前、学生時代の夏休みに、姉妹州の交換派遣プログラムでミズーリ州に三週間ホームステイしました。そのころのセントルイス、カンザスシティーの家庭は、大きな家に近代的な空調システム、綺麗なキッチンを備え、我々日本人にとっては憧れの的でした。ところが・・・・・・・・。昨日のセントルイスからの報告を見てショックを受けました。一体アメリカはどうなってしまったのでしょう。中間層の没落。これは、日本も他人事ではありません。確実にアメリカの後追いをしています。私は、まずは、教育が大事だと思います。金利の計算もできない大人にしてはいけません。いつも「ちょっと待てよ。」と自分の頭で物事を考える癖を子供のうちからつけなくてはいけません。日本は今からならまだ間に合うと信じたいのですが。はじめまして、bm55bmと申します。米住宅問題について調べているうちにこちらに流れ着いてしまいました。ARMローンや鍵を返す=ローンチャラなど新鮮な情報が満載で大変勉強になります。今日のこの記事で驚いているのは東京に移ったら生活費が3割程度安く済んだというところです。確かにデフレが長引いている日本では生活費世界一は過去のものだと思っていましたが、そこまで違うものとは・・・・・(テレビの旅番組で欧州は串焼き一本でも馬鹿高いのは感じてたけど米国までとは・・・・)これって保険や教育だけに限らず食事も交通費も衣服も何でもかんでも安くなるんでしょうか?お教えいただければ幸いです。今のアメリカ人を見ていると、猛烈に働かないと生活が維持出来ない感じで、日本の田舎でぼ~っとしている公務員の生活が貴族に見えます。教育も医療も福祉も至れり尽くせりな感じがします。私が13年前にサンディエゴを離れた時には、既に不動産バブルは始まっていました。しかし、こんな事になるなんて想像出来ませんでしたよ。ちなみに日本の田舎では就職難から自衛隊の勧誘が目立ちます。bm55bmさん、私には物価がどうなるのかわかりませんが、アメリカの交通費はどんどん上がっています。車の保険も日本の何倍も高いし、ボストンの公共交通もこの5年くらいで2倍近くになっています。物価はサービス関連の価格に較べれば割安なので、旅行者はアメリカ暮らしはそんなに高くないんじゃないかという印象を受けているのかもしれないですね。イギリスの都会暮らしなんかもっと高いと聞きました。。。東京も捨てたもんじゃないです!hugoniotさん、私はもうどんなに金融工学をいじっても、もう駄目だと思います。だって資源不足や食糧難がその前にきちゃいますもん。やはり持続可能なモノづくりに戻るのが一番です。ところが、パワーのある富裕層はなかなかそれをさせてくれないんですよね。。。でももうアメリカ中間層は後が無いですから、いざとなったら、金融を無視して自分たちで生き抜く方を選ぶでしょう。そういう根性はすごくある国民性だと思います。今回のバブル崩壊をきっかけにそうなって、日本も中国もそれに続いて欲しいです。bm55bmさん、ごめんなさい。日本の物価が低いかどうかってことですよね?食事は確実に安いです。肉以外は日本の方が安いし、レストランの価格設定も2/3くらいです。しかもアメリカだとこの上に15%のチップ払いますからね。衣料品は同じくらいですね。交通費は車中心の社会と東京の地下鉄とだと比較にはなりませんが、日本の会社は定期代だしてくれるじゃないですか。アメリカのは交通費ほとんど出ませんから。Cheeさん Subprime問題を調べているうちにこのページにたどり着きました。とても、興味深い情報を提供して頂き有難う御座います。私は、5年前にアメリカ人の友人の家で1ヶ月ほど暮らしました。その時はガソリンも安く、特に、食料品、米(50ポンドで18ドル程度)、野菜、肉、卵などの、生活に必要な物は安かったです。家庭で使う電気も容量が150アンペアでも日本と同じ程度の電気代でした。スーパーのチラシを日本へ持ち帰り皆に見せたら、安さに驚いていました。友人の住んでる町はオハイオ州、シンシナチの近くのハミルトンです。米国はとんでもなく、生活がしにくい国になったみたいですね。でも、なぜ、Cheeさんは再び、ハワイで生活したいと思うのですか? 物価高を差し引いても、米国は魅力が有るのだと思います。それが何かを教えてもらいたくて投稿しました。是非、こんなに酷い状況の米国でも暮らしたくなる魅力を教えて下さい。とらおさん、オハイオ州は上のchichanさんのPA州と同じく、比較的物価の低いところだと思います。仕事さえあればそういうところに住みたいですが、残念ながらそういうところに限って失業率も高く給料も低いんですよね。どうしてまたアメリカに住みたいのかというと。。。実は正直、日本の方が良いかと思っています。ただ主人がアメリカ人で、その家族が帰ってきて欲しいというからアメリカに帰るのを考えているのです。私の親は日本にいますので、ハワイあたりだったら両方の親が歳とってから呼び寄せやすいかな、なんてのもあります。それ以外で一番大きいのは、子育てを終えた主婦でもまだ仕事復帰のチャンスがあるからです。日本はおばさん扱いして給料も不公平でしょう? でもまだ悩んでいるところです。とらおさん、このサイトで検索すると、アメリカの場所によってどのくらい生活費が違うか分かると思います。
http://www.bestplaces.net/city/Hamilton_OH-53933012020.aspxHamilton,Hamilton, OHはアメリカ平均を100とすると83と低いですが、私の住んでいたCambridge,
MA(Bostonの隣町)を見ると、なんと163.72です!
家の価格はHamilton中間値$175,600に対し、Cambridgeは$825,100。。。(汗)
ただ経済状態は、Hamiltonの失業率5.60%、世帯収入中間値$39,210に対し、Cambridgeは、失業率3.70%、世帯収入中間値$57,330です。MA州もこのところ成長が無いのですが、私の知る限りでは、OH州は製造業やテレフォンオペレーターの仕事が多く、最近のアウトソーシングで結構経済ダメージが大きいのが問題で、Foreclosureもかなり多かったと思います。ちなみに米国平均生活費を100とすると、サンフランシスコは187.23、 ニューヨークシティは164.50、ホノルルは178.40、 LAは155.66。。。日本人が多いところはみんな高いっす。ボストンって入れると、127.6と出ます。ウーン。ケンブリッジと変わらないはずなのに。。。スラムを入れるからでしょうね。ってことは他の都市の上の数字もスラム含む数字なので、実際に住めるところだけで見ると、もっと高いって事ですね。私の推測からすると、東京は120くらいですとらおさん、大変なものを見られたのですね。。。そういう悲惨な状態が起こるのも、米国中心のグローバライゼーションのせいなのに、皮肉にも米国はそういった貧しい国の移民にとっては、まだまだ魅力的なのですよね。
ノンリコースローンに関しては、州によってはほとんど無いところもありますので、これも比較が難しいのですが、米国の場合、例えスッカラカンになっても一からやり直せるし、それに対して誰も気にしないというのが魅力ですよね。でも一昨年あたりから、どんどん厳しくなってきているみたいで、破産しても債務が残る場合も結構あるようです。
日本はとにかく、1つでもマニュアルから外れると駄目ですもんねえ。私はもうすでに外れまくっているので、それが外国人の夫と日本で暮らしていく中で一番心配です。(なにせ、アパート借りるのにも「外人不可」とか言う国ですから。)とにかく真面目に考え過ぎないで、明るくいくしかありません!私は「おう!それなら私がルールを変えてやる!」くらいの勢いです。(笑)こんにちは。アメリカ生活も非常に大変ですね。
家族が一人そちらアメリカで生活しているのですが、ここ数年の動向を見る限りアメリカは先進国の中でもインフレが非常に高く、昨年度は4%を上回るレベルでしたが、それでも日常生活ではあまり食品等の高騰は感じさせないようですね。一方でガソリン代もそうですが、なにより医療保険が凄まじい高騰ぶりのようで、家族保険で会社が負担してくれる点を差し引いても一月に1000$以上とはすごいですよね。私の姉はアメリカ人の旦那さんと結婚したんですが、夫のみの稼ぎでは、年収6万ドルでは家族3人養うのは相当大変のようです。特にここ三年ほど長期休暇など全く取れていない状況のようですし、明らかな談合体制ですし、保険業界による搾取としか思えません。nakagawachanさん、そうなんですよ。夫の稼ぎだけになると負担が大きすぎるし、万が一失業した時に、保険も無くなり、何も払えなくなってしまうのが今の中間層なんです。その心配で妻も外で働かざるを得ない。ところが今度そうして小さな子どもを保育所に預けると、それにまた月1000ドル2000ドルかかる。日本だったら6万ドルで十分やっていけるじゃないですか。共稼ぎしても保育所にこんなにかからないし。私たちはそれでなかなか子どもがつくれなかったんですよ。もう一部屋あるアパートに引越して、私が子育てに入ったら一気に家計リスクが高くなるんで。。。それでも必死で切り詰めて貯金して、どうにか子育てできそうな環境に引っ越そうと思ったら、東京に転勤というラッキーな展開になりました。お影で今は余裕です。日本の良さをかみしめています。英語のニュースですが、CNNが上の内容とまったく同じことを報道したのでそのビデオリンクをつけます。
http://www.youtube.com/watch?v=v_Bdx5ILCoA
ゴールドマンサックスによると、全国の30%の住宅ローン、1500万軒が今年の終わりまでに評価額以上のローンを抱えることになるそうです。また調査によると、61%の家庭は老後の生活の維持し、医療費を払うことができないそうです。学費の高騰は確かにそうですが、ハーバードとかはこれまで無視してきた中産階級相手に全額奨学金至急などの施策を打ち出してるようです。
とはいえ、これまで「普通だけど頭のいい」学生の行き場となっていた州立大学の学費高騰を見ると、若い皆さんがカネの亡者にならざる終えないのもある意味しょうがないかもしれません。やっぱり、教育(特に高等教育)にカネがかかるってのは悲しいですね。s53kenさん、ハーバードのことは何となく聞いていましたが。。。でもみんなが貰えるわけじゃないんでしょうねえ。ここのところ「金になる学科」に人気が集中する傾向があるようですね。確かに卒業と同時に借金だらけになるわけですから、気持ちは分かりますがねえ。何のための学問なんだか。前にニュースでやっていました。60年代、70年代の学生は「将来、人のためになりたい」と答えていたのに、今の学生は「経済的に安定したい」と答えるそうです。
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