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2008年2月 9日 (土)

こりゃ世界大恐慌だ

いままで十数年、特にネットが世界情報の主流になってきて、米国崩壊・中国崩壊・日本崩壊と狼少年が情報徘徊をしてきたが、こんどばかりは1929年が再来かという空気が流れている。オイラ建築のプロで、経済は素人だからまったく真に受けてしまう。

いままでユーロがなぜこんなに高くなって来たのか、どうも分からなかった。6、7年前には例えばドイツの失業率は10数%。大学出の就職率に至っては、確か50%と言っていた。ほとんどがニートだよ。ニート。今でも覚えているのが、確かユーロ初っ端のレートでは1ユーロ=136円だったと思う。それが110円台の低調が続いて今度は上昇、今日のレートをみると156円だ。ユーロ高だ。

サブプライム問題に端を発して、これから米国の経済は低下するが、デカップリング論で、中国、インド、ユーロ圏、日本が経済の支えをするから世界経済としては安泰だなんて、ついこの前(1月)までしたり顔で経済評論家が喋っていたね。ところがどうも違うようなんだ。デカップリング論なんて机上の空論らしい。米国こけたら中国こけて、もっともっとユーロがこける。ついでにロシアと中東こけて、うろちょろ日本もお付き合い。名づけて「グローバル化が招くよ大恐慌」か?

非連動論は幻想、ユーロ急落の恐れ ローゼンシュトック氏(08/2/7) 抜粋

 米経済が底をつけたか底に近づいているのに対し、ユーロ圏経済やECBの金融政策に関する見方は継続的に引き下げられる局面に入ったようだ。ユーロ圏の景気見通しが米国を下回る水準まで悪化しても驚きではない。08年下半期には米経済はトンネルの出口が見えてくるだろうが、ユーロ圏は暗いトンネルに入ったばかりの状態となりそうだ。

 ユーロ圏が過去2年間高い成長を達成できたのは、2つのけん引役があったからだ。それは特にドイツ経済に恩恵をもたらした力強い輸出需要と、特にスペインで顕著に見られた多くの国における建設ブームだ。しかしここにきて建設ブームが一気に腰折れしたほか、海外の需要にも陰りが見え始めた。

 欧州の経済見通しもかなり厳しい。ECBがFRBのように積極的な利下げに着手するとは考えにくい。財政面からの迅速な景気刺激策も期待しにくい。イタリアやフランスをはじめ多くの国は依然として多額の財政赤字を抱え、追加的な財政支出を行う余裕はない。ユーロ圏経済が底割れすれば、ユーロは過去2年間に上昇してきたよりも急速なペースで下落する可能性がある。

米国の不動産バブルより、例えばスペインの不動産バブルのほうがもっと凄いと2年ぐらい前に記事で読んだことがある。ユーロ圏も米国に負けずバブルだった。豪州もシドニーオリンピックをきっかけに住宅バブルが続いてた。豪州にいるオイラの従妹なぞ旦那が利殖も兼ねて3軒買っていたよ。日本以外は日本の後追い不動産バブル全開だったみたいだね。謀略陰謀説が好きな連中は、米国がほとんど他国を共倒れ崩壊させ、最後は美味しいところ取って、負債を帳消しにするなんて言っている。それはどうかね。

さあ超円高になって、北米から安く建材買い付けてと思ったんだが、日本の建築規制が無意味に厳しくなって国内建材保護優先にどんどん法律改正をしてきてる。時代の逆行だ。今年はとんでもない年になるかもしれない。

一粒で二度美味しいオイラのブログ:    今日の画像

1930年代、大恐慌。

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コメント

サブプライム関係のCDOをかなり買っていたスイスの銀行ドイツの銀行。従業員にしてやられたフランスの銀行。ユーロ圏でもサブプライム問題はあるのかもしれない。イタリアのナポリでは、ゴミ処理問題が起こって街中ゴミだらけだって。賃金の安い国から富める国への大移動。一部中国と同じようなことが起こっているのかも。ユーロ圏はいまだに実験中のような気がする。先々また分裂するような気がしてならない。

投稿: ヨコネノチンタ | 2008年2月 9日 (土) 16時54分

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